統合失調症は幻覚、幻聴、妄想が主に症状として出る脳の病気です。若い人の罹患が多く、10代、20代の患者さんが多いと言われています。私は10代の頃から精神的に異常でしたが、気力でなんとか生活していました。その時から精神病院に通っていればもっと違う人生があっただろうと思います。過去を悔やんでもしょうがないので今の状況でできる事をしていきたいと思っています。そんな統合失調症は薬で症状を抑えられるので、主治医から処方された薬を飲んで寛解を目指しましょう。あとはストレスのない生活を送る事が統合失調症を再発させない事になります。
私が統合失調症になるまで
私の場合ですが、統合失調症になる前は元気で活発な生活を送っていました。しかし高校生になってから精神的な不調が続き、バスに乗れない、電車に乗れない、人が大勢いる街中にいけない事がずっと続きました。人ごみが怖いという理由から、通学が困難になったので、家から自転車で通っていました。ちなみに家から学校まで自転車を一時間こいで通学していました。今、思い返すと本当に気力だけで学校に行き、実習の授業を落とすと留年してしまうので実習だけは必ず受けていました。あの時は本当に大変でした。その後、就職しましたが、不眠症になって会社を辞めて実家に戻りました。気分がハイになったりした時期もありましたが、その後、生活する能力がなくなり実家に一年間ひきこもりをした後に精神病院に行きました。妄想が出てきたからです。
妄想を自覚できても妄想の世界観に没入している
私は20歳を過ぎてから精神病院に行きましたが、一年間ひきこもっている間に妄想が出てきました。その妄想を詳細は書くのは恥ずかしいので書かないですが、世界が破滅するような妄想でした。そして自分の身に起こる不可思議で自分自身が破滅するような体験をこの生きている現実でしました。それは妄想なのですが、本当に身が震えるような恐怖心と変な高揚感を覚えています。私は身に起こった事を誰かに伝えたい願望が湧きました。精神的に異常だと分かっていたので、自ら親に精神病院に行きたい事を伝えました。私は統合失調症になる前から本を読んで統合失調症という病気の事を知っていたので、自分は統合失調症だと精神病院の精神科医に言いました。初めての精神病院の診察で診察時間は1時間でした。私は一方的に一時間も妄想の事をべらべらと喋り通していました。精神科医はカルテに黙々と私の事を書いていたのを覚えています。私は喋るだけ喋り通すと、最後に言いました。私は統合失調症だと・・・。今になって色々な統合失調症の情報に触れると私は妄想の世界観に没入していて統合失調症という自覚はあるけれど、妄想の世界に支配されていたので、表面的な自覚はできても、深い意味で自覚はできていなかったのだと思います。だから今でも統合失調症の症状を抑える薬を飲んでいます。妄想を抑えるために。
私の人生の謎である妄想とは?
私は統合失調症ですが、統合失調症の病識がありました。しかし、妄想の世界観が強烈過ぎて妄想の事が頭から離れない。妄想に支配されている状態なので言動や行動が意味不明で、人からは異常に見えた事でしょう。
「病識」を定義すると
自分が病気であるという自覚を病識といいます。
出典:コトバンク
だそうですが、自分が二人いるような感覚だったと、今になって思い出します。なかなかぱっと答えが出ない問題ではありますが、主治医に相談しつつ、私のこのくすぶった謎の答えを見つけたいと思います。
まとめ
統合失調症は割と身近な病気ですが、100人に1人は罹患すると言われています。そんな統合失調症の妄想は自覚できて修正が効く場合があります。しかし、私の妄想は修正不可能でした。精神科医に「そんなことはないよ」と言われも修正は不可能でした。後になって薬が効いて落ち着いた頃に、あれは妄想だったんだと分かるようになるまで時間の経過が必要でした。そんな統合失調症の妄想は服薬でほぼなくなるので主治医から処方された薬を飲んで寛解を目指しましょう。