【初心者向け】吹奏楽部入部希望者に知っておいてほしいこと10選

吹奏楽部の女の子
(イラスト マコさん)

吹奏楽部へ入部を考えているあなたへ

こんにちは!
このページに来てくれてありがとうございます。

私は中学・高校と6年間吹奏楽部に所属していました。担当した楽器はトランペットです。高校生の時、全日本吹奏楽コンクール東北地方大会で金賞を受賞した経験があります。

目次

はじめに:吹奏楽部への入部を考えている人へ

アニメ「響け!ユーフォニアム」などの影響もあって、吹奏楽部への入部を希望する人が増えています。「でも実際のところ、吹奏楽部ってどんな感じなの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。このコラムは吹奏楽をやってみたいけど、吹奏楽部の実態がよくわからなくて困っている人に向けて書いています。

6年間吹奏楽部に所属していた私が、自身の体験をもとに吹奏楽部について知っておいた方がいいことをまとめてみましたので、みなさんの参考になれば幸いです。

それではいってみましょう!

吹奏楽部について知っておいてほしいこと

先輩後輩の上下関係がある

すべての部活動に言えることですが、部活は学年によって上下関係があります。学校によって差はあると思いますが、おおむね上級生には敬語を使ったり、自分からあいさつしたりすることが求められるところが多いです。

過度に気を使う必要はありませんが、あまりフランクに接していると注意されることもありますよ。少なくとも言葉づかいには気をつけましょうね。

★部員は女子が多い

吹奏楽部は男女混合の部活動ですが、女子の割合が非常に高いです。学校によっては男子は数人しかいないこともありますね。

個人的な経験から言えば、男子は楽器運搬などに必要とされるのでけっこう重宝されます。数が少ないので男子は団結力が強いイメージも。逆に女子は人数が多いのでグループができやすいです。ただし楽器パートにも分かれるので、そこまで気にする必要はないですよ。

★必ずしもやりたい楽器を担当できるわけではない

吹奏楽の楽器には多くのパートがあります。人気の高い楽器がある一方、あまり希望者のいない楽器があるのも事実です。また全体のバランスというものがあり、特定のパートだけに人数がかたよるのは好ましくありません。

このような事情があるので、全員が全員希望する楽器を担当できない場合があります。

こんなときはどうなるのでしょうか?オーディションを行うこともありますが、時には上級生の一声でパートが決められてしまうこともあります。「体格がいいから、君はチューバね。」なんていう風に・・・。

少し理不尽な気もしますが、そういうこともあると覚えておきましょう。

吹奏楽部は練習時間が長い

これは学校によってばらつきがあると思いますが、個人的な経験から言えば、練習時間はどの部活よりも長かったです。当然、それだけ拘束される時間が長いということは覚悟しておかなくてはいけません。

勉強や遊ぶ時間など、もっと自由な時間が欲しいなと思ったことが何度もありました。その点は自分なりにうまく工夫して何とかやりくりするしかありません。

ただ、裏を返せば一緒にいる時間が長いわけですから、仲の良い友達はできやすくなるとも言えます。

★本番で息の合った演奏ができたときは感動できる

演奏会やコンクールなど、日ごろの練習の成果を発表する機会は割とたくさんあります。

そうした場で息の合った演奏ができると、何とも言えない達成感と一体感を味わうことができますよ。吹奏楽部にいて良かったなと感じられる瞬間ですね。観客の方たちから拍手をおくられることもあって、それは忘れられない思い出になることでしょう。その瞬間があるからこそ、毎日の大変な練習を続けられるのですね。

個人的には、やはり金賞をとれた東北大会が忘れられません。

★仲の良い仲間ができる

他の部活でもそうですが、一緒にいる時間が長いので気の合う友達は必ずできると思います。

私の場合も卒業後まで付き合いのある仲間が何人もできました。学生の時の友人というのは大切だと個人的には思っていますので、ぜひ仲の良い友人を作って学生生活をエンジョイしてください。

後で振り返ってみたときに、自分の宝物のように感じられることでしょう。

★引退できる時期が遅い場合も

運動部はたいてい夏の大会が終わると3年生は引退となりますが、文化部の場合はもう少しあと、秋の文化祭やコンクールの区切りで引退という場合が多いようです。私の時もそうでした。

それの何が問題か?というと、引退の後に受験勉強や就職が待っているんですね。

上手くスイッチを切り替えないとあっという間にその時期がやってきてしまいますので、普段から勉強はおろそかにしない方があとあと苦労せずにすみますよ。

吹奏楽部はコンクールが一番の見せ場

毎年夏に行われる「全日本吹奏楽コンクール」が、吹奏楽部の最大の目標であり、日ごろの練習成果の発表の場となっています。

賞は銅賞、銀賞、金賞の3種類ですが、「金賞こそ本当の賞」という風潮がありますね。大会は地区大会、県大会、地方大会(都大会)、全国大会から構成されています。どの学校も、少しでも上の大会に進出するためにしのぎを削ります。

私が現役のころは夏休み中にコンクールが行われていました。そのため夏休みはほとんどコンクールの練習のためになくなっていましたが、近年は夏休み直前〜夏休みはじめに行われるようになったようです。夏休みの負担は減った一方、練習時間の確保などの問題も出ているそうです。

もちろん地方大会や全国大会を目指している強豪校では、夏休みはほとんど練習日になるでしょう。合宿を行う学校もあります。

★肺活量を増やすために運動をすることもある

吹奏楽部は文化系の部活動に位置付けられていますが、実際吹奏楽の楽器を演奏することは体力を使います。特に肺活量が重要です。

呼吸法(腹式呼吸)を体得することは必須ですし、腹筋を鍛えたりランニングをしたりするところも。

このように文化系とはいえ結構身体を使う機会もあるので、気に留めていた方がいいでしょう。

★楽器代などの出費がかかる場合がある

大型の楽器や打楽器などは学校のものを使えます。

しかし大半の楽器は練習しているうちにどうしても自分の楽器が欲しくなってきてしまうもの。吹奏楽の楽器の値段はまちまちですが、数万円〜数十万円するのが普通です。他にも木管楽器であればリードなどは消耗品で、自分で用意しなければいけないところが多いでしょう。

吹奏楽部に入るにあたっては、このように、ある程度お金が必要になる場面もあることを頭に入れておいた方がいいと思います。

おわりに:吹奏楽部ですてきな思い出を作ろう

ここまで、吹奏楽部に入るまでに知っておきたいことをお話してきました。どうでしたか?なんとなくでも吹奏楽部についてわかってもらえたでしょうか?

さいごに部の雰囲気、目標などは学校それぞれで違うので、必ず入部前に体験入部して雰囲気を確かめるようにしましょう。

ここにまとめた点に注意して、ぜひ吹奏楽部の門をたたいてみてください。毎日の練習は楽しいことばかりではないかもしれません。しかしそれは決して無駄な努力などにはなりませんよ。振り返ってみたときにあなたの宝物になっていることでしょう。

あなたの学生時代が、素敵な音楽と大切な仲間たちとともに光かがやく日々になることを願っています。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました!

おわり

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きんいろ旅程

きんいろ旅程(りょてい)と申します。おもに歴史や競馬などをテーマに、幅広く記事を執筆中。「どんな人にも読みやすい記事を書く」ことをモットーに、日々WebライティングやSEO、Wordpressなどを勉強中です。名前の由来は競走馬「ステイゴールド」から。Twitter→@kinniro_ryotei アイコン:畦ノつぶて様 @azeno_tsubute22

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