SYSTEM COLLABO`s GAME #02
2022年8月 他所の土俵で作られた名or迷作ゲーム 愛及屋烏
ポポロクロイス牧場物語
ポポロクロイス×牧場物語
ドラえもん のび太の牧場物語
ドラえもん×牧場物語
前述
混ぜるな危険か、理想のマリアージュか。
クロスオーバーとは、また別の趣がある、コラボ作品達。
共演ではなく、相手の土俵で自分の流儀で戦う姿にファンは何を見るのか。
自叙
元々、牧場物語シリーズは好きなのだが、どちらかと言えば、そこに何かしらがプラスされたゲームが好きだった。
例えば、ファンタジー寄りになり、モンスターとの戦闘要素が加わった『ルーンファクトリー』シリーズが好みだった(バグは多かったが)が、現在では時たまコラボ作品が発売されており、今回はそれらを紹介したい。
ポポロクロイス牧場物語
ピノン王子を主人公にした次世代シリーズが大爆死した上、皆の期待がかかったPSPの移植版すら内容の酷さで評価を地に落としてしまった『ポポロクロイス』シリーズのまさかの新作。
『牧場物語』シリーズとのコラボ、尚且つソニーハードではなく、任天堂ハードでの発売という予想外の要素まで引っ提げており、かなりの話題を呼んだ。
時系列としては、大体『II』のプロローグと第一章の中間ぐらいに相当する。
なお、開発元のepicsは2006年にジーアーティスツが社名変更したものであり、epics名義としては初めてのポポロクロイスとなる。
あらすじ
平和な国、ポポロクロイス。今、この国は「黒獣」と呼ばれる正体不明の魔物の脅威にさらされていました。
頭を悩ませたパウロ国王は、遠くガラリランドから来た手紙に従い、ガラリランドの外交官マルメラをポポロクロイスに招聘します。
美しい容姿と知的な言動を持つマルメラは、「ガラリランドで対策を学べば、黒獣の脅威は去る」と語ります。
そして、ピエトロはポポロクロイスを救うべく、自らガラリランドへと旅立つことを決意しました。
…しかし、それはマルメラの罠だったのです。
ガラリランドを覆う闇の化身、「グリフォト」の手先だったマルメラの奸計により、ピエトロはガラリランドへと追いやられてしまいます。
ガラリランドは元々この国の守護神であった「光のガラリエル」の加護を失い、各地にある「光の牧場」も闇へと封印されてしまいました。
ピエトロはガラリランド、そしてポポロクロイスに大地の恵みを取り戻すため、頼もしい仲間と共に再び旅立ちました…。
足りない事を良しとするか、微妙な評価点
全体的に『ポポロクロイス』としても『牧場物語』としても特別破綻しているポイントはなく、手堅く作られてはいる。
ナルシア一筋のピエトロが女の子にプレゼントを渡して周るのはどうか、という意見もある。(牧場物語要素)この手の牧場物語要素がオマケにしかなっていない点をどう評価するか、が問題か。
だが『ポポロ』としての雰囲気はファンとしても納得のいく仕上がりで、新作が途絶えてしまっていた『ポポロ』を復活させた功績は大きいと言える。
ただ、RPGとして見ると、とかく弱い雑魚敵に単純極まりないダンジョンと、あまり褒められた出来ではない。ゲーム全体がこの単調な流れで進んでしまうのは、やはりマイナスポイントと言わざるを得ないだろう。
システム周りが遊び難い、とプレイヤーに感じさせるのもマイナス。
「ポポロのファンアイテム」という側面が強くなってしまうのは仕方ない所かもしれない。
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