LATER SEQUELS SERIES #04
2022年10月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
仮面ライダーW (2009)
風都探偵 (2017~) 風都探偵 アニメ版 (2022~)
前述
早過ぎた名作に時代が追いついたのか、
かつて『それ』に触れた人物が次代の作り手になる程の時間が経ったのか。
続いた作品が評価される保証はない。
でも、そこにある熱量が新しい波を作ることは、きっとある。
自叙
仮面ライダーのコミックス自体は幾つかあるが、本編のコミカライズが基本。SPIRITSの様な映像化されていない空白期の漫画化も珍しいが、本編終了後の正当続編ともなると奇跡だ。内容良し、作画良し、テンポ良し、と隙も無い。
概要
「「さぁ、お前の罪を数えろ!」」
『仮面ライダーW』は2009年9月から2010年8月にかけて放送された平成ライダーシリーズの第11作目。
企画自体は前々作『仮面ライダーキバ』の頃から存在し、『キバ』の後番組として今まで通り1月放送開始~翌年1月終了の案もあったが、
スーパー戦隊シリーズの玩具の競争の折り合いから前作『仮面ライダーディケイド』を半年間繋ぎ番組として放送し、放送開始時期をずらした為、秋からの放送に変更された。
ディケイドで区切り、平成ライダー第二期の第一作目とも呼ばれる。
本作は二人で一人のライダーに変身するという、猛と健太郎、北斗と南を彷彿とさせる、どこかであったような変身プロセスが特徴。
元々はガイアメモリを使い分けて変身する設定こそあったものの一人で変身するライダーではあったが、テレ朝のプロデューサーから「半分こ怪人というあのデザインの理由を一言で簡潔に説明する必要がある」と言われたことで、二人で変身するバディものの設定が誕生する事となった。
メインライターは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』や『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』を手がけた三条陸。
サブライターの長谷川圭一も大半の脚本を書いており、実質この2人のダブルメイン体制が採られている。
当初は二人で一人の仮面ライダーに変身という(少なくとも平成ライダーでは)異例の変身方式、『地球の本棚』の設定や探偵という職業など、特徴的で前例が少ない要素が多く、上手くいくか不安がられていた。
だが、結果は推理モノをベースとした、ワクワクするストーリーや少年漫画的な熱い展開、
目立った破綻やツッコミ所も特になく、細かく散りばめられた伏線が大団円に向けて収束していく纏まったシナリオ、コメディ要素を交えた初心者でも見やすい作風、作り込まれた設定、レギュラー陣を始めとした敵役や脇役などの魅力的なキャラクター、奇抜且つシンプルでカッコいいデザインの仮面ライダーなど、様々な面で本編、映画共に非常に高評価・人気を博しており、平成ライダーの中ではクウガ、アギト、電王、オーズ等と並んで最高傑作との呼び声も高い。
特に冬と夏の劇場版は本編にも関わる部分が多々存在しており、連動性のある物語が展開されている。
玩具の売上も好調で、Wの変身ベルト『DXダブルドライバー』は、長年更新されていなかったファイズドライバーの売り上げ記録(50万本)を抜いて、歴代一位(54万本)を記録。
これに関しては玩具の完成度の高さと、前作のディケイドにおけるライダーブームの燃焼という二つの要素が大きく貢献したと言われている。
翌年のオーズドライバーはさらにこの記録を塗り替え(70万本)、平成シリーズ第二期は商業的にも好スタートを切ることになった。
あらすじ
今から1年前(2008年)、私立探偵の鳴海荘吉とその弟子の左 翔太郎は、謎の組織に拘束されていた少年を助け出す。脱出の途中に荘吉が追手の凶弾に倒れ、残る2人も絶体絶命の窮地に陥る中、少年は翔太郎に謎の機械を渡し、こう告げた。「悪魔と相乗りする勇気、あるかな?」
そして2009年秋。あらゆる場所で風車が回る風の街風都において、荘吉の後を継いで探偵業を営む翔太郎と1年前に救出された少年フィリップの元に、荘吉の娘鳴海亜樹子が事務所からの立ち退きを要求しにやってきた。翔太郎に付きまとううちに、亜樹子は風都で怪事件を起こす怪人ドーパントの存在を知る。 そして、翔太郎とフィリップが変身する風都を守る戦士仮面ライダーWの戦いに深く関わっていくことになる。
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