恐竜が絶滅していなかったらどうなっていたのか?「恐竜人間」に進化した可能性も!?

恐竜の博物館
恐竜博物館

こんにちは!
子供のころ恐竜が大好きだったきんいろ旅程です。

恐竜は約2億3000万年前に誕生し、その後約6600万年前に絶滅するまで、およそ1億6000万年間も繁栄した大型の爬虫類です。子供を中心に、昔から絶大な人気を得ている生物ですね。

残念ながら今となっては化石からその姿を推測するしかありませんが、その方がかえって想像力をかきたてられるのが人気の理由なのかもしれません。

恐竜がもし絶滅していなかったら、どうなっていたでしょうか?今回は、そんなテーマで考えてみたいと思います。

人間とは共存できたのでしょうか?人間に似た形態や知性を獲得したのでしょうか?最新の研究をもとに考察していきます。

それでは、さっそく見ていきましょう。

恐竜は絶滅しなかったら生き延びていられたか?

地球に落下する隕石

恐竜は約6600万年前に隕石の衝突によって大量絶滅したと考えられています。しかし、隕石の衝突がなかったら、絶滅していなかったのでしょうか?それとも、他の要因で衰退していたのでしょうか?この問題に対する見解は分かれています。

一つの説は、隕石の衝突まで恐竜は減っていなかったというものです。この説によると、恐竜は最後まで繁栄しており、隕石が衝突しなければ存続していた可能性が高いとされます。

もう一つの説は、隕石の衝突より前から絶滅するペースが速くなっていたというものです。この説によると、恐竜は気候変動や植物相の変化などに適応できず、新しい種が出現するよりも早く消えていったとされます。

どちらの説も、化石記録や系統樹などのデータを基にしていますが、化石記録は未発見のものも多く不完全であり、さまざまな解釈が存在している状況です。

したがって、恐竜が絶滅していなければ生き延びたかという問題は、まだ決着がついていないと言えるでしょう。

人間とは共存できたのか?

恐竜と人間の女の子

では、仮に恐竜が絶滅しなかったとしたら、人間と恐竜は共存できたのでしょうか?これもまた難しい問題です。

恐竜は生存競争のライバルだったかもしれない

人類は約700万年前にアフリカで誕生しました。その後、約10万年前にアフリカを出て世界中に広がりました(出アフリカ)。しかし、その頃にはすでに恐竜は絶滅しており、人間と恐竜が同時代に生きていたことはありません。

しかし、もしも恐竜が絶滅せずに生き残っていたら、人間の進化や拡散に影響を与えた可能性は大きいと考えられます。

恐竜は地球上の生物の主として君臨しており、さまざまな種類、大きさの仲間がいました。その中には、草食性の巨大な恐竜や、肉食性の凶暴な恐竜もいました。

人間は恐竜と食べ物を取り合ったり、捕食されたりする危険にさらされたでしょう。

人間は優れた知性や道具を使って対抗できたかもしれませんが、数や種類の上では恐竜が圧倒的に優位であり、彼らに勝てたとは言いがたい状況だったと思います。

恐竜と友好関係を築けた可能性もある

一方で、人間と恐竜が共存できた可能性も捨てきれません。

人間は他の動物とも共存してきたからです。例えば、犬や馬などの家畜やペットは、人間になじんで協力的な関係を築いてきました。また、鳥類や爬虫類なども、人間と共存しています。

もしかしたら、恐竜も人間と友好的な関係を築くことができたかもしれません。

特に、知能が高いとされるトロオドンなどは、人間とコミュニケーションを取ることができた可能性はあります。

人間に似た形態や知性を獲得できたのか?

知能の高い恐竜もいた

恐竜人間という仮説が提唱されたこともある

最後に、仮に恐竜が絶滅しなかったとしたら、人間に似た姿かたちや高い知性を獲得したのでしょうか?

カナダの古生物学者デイル・ラッセルは、1982年に「ディノサウロイド」という仮説を提唱しました 。これは、トロオドンから進化したという想像上の恐竜人間です。

恐竜人間の想像イラスト
恐竜人間の想像イラスト

ラッセルは、トロオドンが大きな脳や器用な指、立体視できる目を持っていたことから、もしも恐竜が絶滅していなければ、トロオドンのような二足歩行する恐竜は、ヒトによく似た知的な生物に進化したかもしれないと推測しました。

恐竜人間の特徴

ラッセルの提唱したディノサウロイドは以下のような特徴を持っています。

  • 身長は170㎝程度。
  • 全身に鱗を持つ。
  • 頭部は爬虫類的だが、体形はほぼ人間に近い。
  • 親は食べ物を胃から出して子供に与える。
  • 人間と同様に直立二足歩行する。
  • 手には3本の指を持つ。そのうち1本は、ヒトの親指のようになっている。

ディノサウロイドが誕生した確率は低い

ラッセルのディノサウロイドは、恐竜が人間と同じような進化をたどったという仮説に基づいて提唱されたものです。

しかし、この仮定は科学的に正しいとは言えません。

恐竜(爬虫類)と人間(哺乳類)は全く異なる系統の生物であり、同じような形態や知性を獲得するとは考えにくいからです。

実際、知能が高いとされるトロオドンやヴェロキラプトルなどは、人間よりも鳥類に近い特徴を持っていました。そのため、恐竜が人間に似た形態や知性を獲得したというのは、非常に低い確率のことだと現在では考えられています。

おわりに

恐竜の末裔・鳥類のタカ

今回は、もし恐竜が絶滅していなかったらというテーマでいろいろお話してきましたが、いかがでしたか?

恐竜が絶滅しなかったら、どんな世界になっていたかは分かりませんが、人間と共存できたかや、人間に似た形態や知性を獲得したかどうかは疑わしいことだと言えそうですね。

恐竜は絶滅してしまいましたが、実は今でも、その面影を見ることはできます。それは鳥類は恐竜の子孫です。なので、普段から私たちは恐竜の子孫と暮らしていると言っていいでしょう。

恐竜は私たちの想像力や好奇心を刺激するすばらしい生物だと思います。これからも新しい発見があること、それによって研究が進むことを期待しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また次回!

☆参考サイト
もし恐竜が絶滅していなかったら「知的生命体」に進化できたか?ーナゾロジー
もしも恐竜が絶滅していなかったら、人類のように進化し文明を築き上げていただろうか?ーカラパイア
ディノサウロイドーWikipedia

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きんいろ旅程

きんいろ旅程(りょてい)と申します。おもに歴史や競馬などをテーマに、幅広く記事を執筆中。「どんな人にも読みやすい記事を書く」ことをモットーに、日々WebライティングやSEO、Wordpressなどを勉強中です。名前の由来は競走馬「ステイゴールド」から。Twitter→@kinniro_ryotei アイコン:畦ノつぶて様 @azeno_tsubute22

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