家庭の料理とプロの料理で大事な事の違い

   家庭の料理とプロの料理で大事な事

「日常の料理」で大事なこと

 日常の食卓にて提供する料理やお菓子。

俗にいう「家庭料理」と、プロが仕事として作る料理やお菓子とは、

そもそもカテゴリーが違い、目指すところや、心がけや要点も違います。

 「家庭料理」に於きましては、

適当でもとにかく作ってみる、という事が大事になります。

完璧を目指してまったく作らないよりは、多少ピンぼけなお味でも、食べものが出せる、という事が大事なのです。

 失敗しても死者が出る可能性は少なく、また、信用を失くす事もないでしょう。

 日常の料理は、「命を繋ぐもの」です。

毎日作り続け、きちんと栄養を摂取し、精神の安定を保つ為に提供する事が大事だと思います。精神のやすらぎを得る為には、「穏やかでやさしい」味が求められます。

和風の献立が並んだ家庭の食卓の画像です。

プロの料理で大事なこと

 一方、プロが作る料理というものは、どういう方向の美味であれ、「とことんまで美味を追及する」という事が大事

一点の曇りもなく、はっきりしたコンセプトが重要なのではないでしょうか。

 集団食中毒の可能性もあり、おかしな料理を作って提供すれば、信用を失い、店がつぶれたりする可能性すらあります。

料理は結果であり、信用そのものなので、手を抜くこと、自分なりの美味を追及しない事は許されないものではないでしょうか。

 また、「食卓外交」にもプロの料理は使われるものでもあり

「穏便な兵器」になる可能性すらあるものです。「家庭では出来ない工夫のあるもの、鋭いもの」が味に求められます。

元大統領の憂鬱

 それゆえ、フランスのミッテラン前大統領は、官邸に在住していた次期に、大統領官邸の一流料理人が提供する「鋭い味」の料理ばかりを食する毎日に精神が疲れてしまい、「プップおばさん」という愛称で知られるブルジョア階級出身の民間女性を官邸に呼びました。

「穏やかに命を繋ぎ、心を安らがせる」味の料理を所望したようです。

 尤も、そのために官邸の元からいたプロの料理人との間で

プロの料理人がまな板の上でタコを調理している画像です。

もめ事が絶えなかったようではありますが・・・

料理を作る前に行うとよいこと

それから、プロの料理人にしろ、家庭料理を作る人にしろ、作る前に行った方が良い事を書かせて頂きます。

 大昔にプロのパティシエ様から教わった事なのです。

料理や菓子を作る前に、「材料と分量」「作り方」等を、手で書き出す作業をしておくと、

頭に入って作るのがスムーズになります。

 作り終えた後も、ノート等に書き出しながら

気が付いた事や分量と手順の修正をして整理する事をお勧め致します。

 家庭で料理するにしろ、お店で提供するものを作るにしろ、後々まで参考になり、

さらなる技術と味の発展も望め、もっとよい料理やお菓子を作れるようになるでしょう。

 皆さまも是非、お試しになってみてください。

日本語で買うものがメモしてあるワイヤー綴じのメモ帳の画像です。

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モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

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