「花梨」という果物について
皆様には、「花梨」というと馴染みが薄いかもしれません。
もしくは、のど飴の配合成分としてご存じの方が多いかと推測いたします。
香りは大変いいのですが、じゃりじゃりしていて普通の状態では果肉を食すことができません。
木に実っている花梨の画像
しかし筆者は、10年程前にフランスのお菓子のレシピ、
花梨のゼリー「パート・ド・コアン」を知って以来、
毎年よいレシピ作りに挑戦しております。
産地による花梨の実の性質の違い
実は、フランス産の花梨で作るとペクチンという成分が多くて簡単に固まるのですが、国産の花梨は品種なのか、それとも土壌の違いなのか、ペクチン分が少なく、なかなか固まらないのです。
そこで、ゼラチンで補って固めることにしました。
レシピを作る上での問題
問題は、花梨を加熱して柔らかくする方法です。
最初は切って水で煮て柔らかくしていたのですが、
なかなか固い実なので切るのも困難で疲れますし、
また、ペクチンも水に出てしまうのです。
どうしたものかと悩んでいた折に、
NHKで放送していたベニシア様のレシピを発見しました。
180度のオーブンで、花梨を切らずに丸ごと
1時間ほど焼くと、果肉が柔らかくなるので、それをスプーンで取り出して加工すればよいのです。
実際のゼリー作り
取り出した果肉を水と同僚の重さの砂糖を混ぜてペースト状にし、10分の1の重さのゼラチンで固める、という方法を昨年試したら、わりにうまくいきました。
今年も季節になったら、また花梨のゼリー作りに挑戦してみるつもりです。
花梨ゼリーの効能
こうして作った花梨のゼリーを食べてみると、なかなかおいしいものです。
そして、喉の調子をよくする働きがあるらしく、
風邪を引いたときに食べると、ある程度調子が良くなるのを実感します。
「夏の終わり」の楽しみ
毎年夏の終わりに、山形の花梨を購入して製作しております。
今年も作るのが楽しみです。
パート・ド・フリュイの画像
うまく作れるようになったら、レシピをアップ致します。
お楽しみに。