絶対に上陸してはいけない!人類最後の秘境、北センチネル島に暮らす人々の謎

こんにちは、きんいろ旅程です。

今回は、インド洋に浮かぶ小さな島に住む、世界で最も孤立した部族と言われるセンチネル族についてご紹介します。

センチネル族とは、インド洋東部の北センチネル島という島に住む推定400人ほどの先住民族。一応インド領にはなっているものの、彼らは今もなお石器時代の生活を維持し、外部との接触を拒否しています。そのため、彼らの歴史や文化はほとんど分かっておらず、謎に包まれたままです。

そんなセンチネル族について少しでも理解を深めるために、これまでの記録や研究から推測されることをまとめてみました。これから彼らの驚くべき歴史や生き方について、一緒に見ていきましょう。

センチネル族の歴史

センチネル族は、7世紀頃には中国やミャンマーなどのアジア人の船乗りたちによってその存在が知られていたと言われていますが、長く外部との接触を拒んできたため、彼らの言語や起源などは不明。

推測によると、彼らは数万年前(最も古い見積もりでは6万年以上前)にアフリカから船で移住してきたようです。アンダマン諸島に住む他の部族とは異なり、彼らは黒い肌などネグロイドの特徴を持っていることがそれを示唆しています。

18世紀以降にイギリス人やインド人などがセンチネル族と接触を試みましたが、ほとんど失敗に終わりました。彼らは侵入者に対して弓矢や槍で攻撃し、プレゼントを持ってきた者にも敵対的な姿勢をとったのです。

唯一、彼らと友好的なコンタクトが取れたのは1991年、インドの研究機関チームが2度にわたり住人と接触した時のみ。この時は、チームから島民へココナッツが贈られたようですが、それ以上の接触はなく、以降同様の試みは失敗したということです。

センチネル族は、その後2006年に島に上陸した漁師2人を殺害したり、2018年に宣教師を殺害したりするなど、外部からの侵入者を容赦なく殺害しました。こうした事件を受けて、インド政府は島に立ち入ることを法律で禁止。現在、彼らの歴史や生活を知ることはほとんど不可能になってしまいました。

インド政府は彼らを未開部族と認定し、事実上彼らの自治を認めている現状。北センチネル島は、上陸どころか近づくことすらできない島になっています。

センチネル族の文化

センチネル族の文化についても、外部との接触がほとんどないため、詳しいことは分かっていません。しかし、いくつかの観察や報告によって、以下のようなことが推測されています。

主な生業は狩猟・採集で、石器時代のような石でできた道具を使っているとのこと。彼らはココナッツや魚を食べたり、石製の弓矢や槍で亀や小型の鳥類を狩ったりしています。(ただし金属の存在や価値は知っているもよう)

センチネル族は、センチネル語という独自の言語を話しますが、島外の人間でそれを理解できる者はいません。センチネル語は、アンダマン諸島に住む他の部族の言語とも大きく異なります。彼らが長い間、周囲から隔絶された生活をしていたことを物語っています。

彼らは、ジャングルの中や海岸沿いに建てられた木造の小屋や茅葺き屋根の家に住んでいるようです。結婚や宗教、教育システムなどの文化についてはよくわかっていません。

男性の身長は約160cmほど。世界平均よりもやや低いです。彼らは赤や黒などの顔料を身体に塗ったり、首飾りや腕輪などの装飾品を身につけたりしているとの報告があります。

これがセンチネル族の文化についてわかっていることのほぼすべて。

私たちは、センチネル族のことをほとんど何も知らないといっていいでしょう。

センチネル族の魅力と謎

北センチネル島は、世界最後の秘境とも呼ばれていますが、その魅力と謎はまだまだ尽きません。彼らはどのようにして自然災害や感染症などの危機を乗り越えてきたのでしょうか?彼らはどのような信仰や価値観を持っているのでしょうか?

また、私たちは彼らに対してどのような態度を取るべきなのでしょうか?

これらの問いに答えることは容易ではありません。しかし私たちは少なくとも彼らを尊重し、理解しようとする努力を怠らないことが大切だと思います。

センチネル族は、現代文明から切り離された独自の生き方を選んだ人々ですが、私たちと同じ地球上に住む仲間です。彼らが幸せに暮らせるように、私たちは彼らに敬意を払い、彼らから学ぶこともあるということを忘れないようにしたいものですね。

おわりに

今回は、北センチネル島に住むセンチネル族について取り上げてみましたが、いかがでしたか?

センチネル族は私たちにとって魅力的な存在ですが、彼らは自分たちの生活や文化を守るために必死なのかもしれませんね。当面は遠くから見守るしかないでしょう。

世界には私たちの知らない秘密や謎がまだまだたくさんあります。私は、これからもこうした未知やロマンを探求していきたいと思っています。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では、また次回!

☆参考サイト
北センチネル島ーWikipedia
宣教師を殺害したインド孤立部族、侵入者拒む歴史ーNATIONAL GEOGRAPHIC
宣教師事件の孤立部族、唯一の「友好的な接触」ーNATIONAL GEOGRAPHIC
北センチネル島とは? 上陸しようとした宣教師殺害。現代社会との接触を拒む「世界最後の秘境」ーハフポスト
世界最後の秘境「北センチネル島」の謎 インド洋で外界の接触を完全拒否ー産経新聞

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きんいろ旅程

きんいろ旅程(りょてい)と申します。おもに歴史や競馬などをテーマに、幅広く記事を執筆中。「どんな人にも読みやすい記事を書く」ことをモットーに、日々WebライティングやSEO、Wordpressなどを勉強中です。名前の由来は競走馬「ステイゴールド」から。Twitter→@kinniro_ryotei アイコン:畦ノつぶて様 @azeno_tsubute22

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