LATER SEQUELS SERIES #09
2023年9月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
蒼穹のファフナー(2004年・第一期)
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(2005年・前日譚)
蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH(2010年・劇場版)
蒼穹のファフナー EXODUS(2015年・第二期)
蒼穹のファフナー THE BEYOND(2019年・第三期 OVA)
蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE(2023年 スピンオフ OVA)
Continuation from last page. 09-2 https://no-value.jp/column/43865/
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
「勝利」
「生き残る」
「お願い 早く」
「早く!早く!早く!」
「お父さん お母さん」
「早く帰りたい」
「 俺たちはここにいる 」
「 ど う せ み ん な い な く な る 」
2005年12月29日にテレビ東京他で放映された約1時間のアニメ。
TVアニメ『蒼穹のファフナー』の前日譚となる内容。
タイトルの『RIGHT OF LEFT』には「去りゆく者の権利」という意味が込められている。が、このアニメを最後まで見てみると、単語に別の意味を見出せたりもする。
監督はテレビと同じく羽原信義、脚本はアニメ後半を手掛けた冲方丁が続投。
平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭審査員会推薦作品を受賞。
イメージソング「DEAD SET」、挿入歌「果て無きモノローグ」、主題歌「Peace of mind」
これら全てをangelaが担当している。どれも良曲である。EDの「Peace of mind」は主人公・ヒロイン両者のテーマであると言われ、視聴者の涙腺を崩壊させる。
前日譚だが、一期本編を見てからの方が心に刺さる、と言われている。ROL関連のキャラが増える、二期前の振り返りでも良い。
あらすじ・2
人類軍とフェストゥムから追われていた竜宮島は、
フェストゥムに発見される危機に瀕していた。
戦闘準備もままならない竜宮島は危機回避プランとして「L計画」を発動させる。
「L計画」の参加者38名の中には、8人の中学生が含まれている。
それは、過酷な2か月の始まりであった―――――
L計画
僕たちは常に、誰かが勝ち取った平和を譲ってもらっているんだ。
例えそれが一日限りの平和だったとしても、僕はその価値に感謝する。
『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』(以下ROL)劇中で発動、実行された計画。
生駒正幸が発案し、皆城公蔵が承認した危機回避プログラムで、建造されていたファフナー・ティターンモデル4機全てが投入された。
参加要員は選抜された将陵僚、生駒祐未をはじめとした8人の中学生のパイロット8人、オペレーターや医師等を合わせて、スタッフ32人の計40人。
全員が謂わば志願兵であり、パイロット達にはL計画始動までに参加取り消しを行えば受理される事が通達されていたが、参加取り消しを行った者はいなかった。
作戦期間は60日間。作戦終了までのタイムカウントは、大ホールのモニターに表示されていた。
竜宮島海面下の左翼部L区画を切り離し、”Lボート”としてある程度潜行してから浮上、海上を自動航行しながら、囮としてフェストゥムを引き付けて迎撃する。
本編終盤のNブロック分離シーンで一瞬見えるコンソールにL区画がないのはこの為。
その間、参加者達にとってはこのLボートが竜宮島となる。
フェストゥムの読心能力で作戦の全容が露見するのを防ぐため、作戦指揮官の早乙女柄鎖にすら全容は伝えられておらず、Lボートが今どこを航行しているのか、そして竜宮島の現在位置と航路すら参加者全員共通で不明。
物資はLボート各所に封印されていたフロアが時限式で解放されて補給されるが、逆に言えばそれ以外の物資補給はない。
生駒正幸も病床ながら参加する予定ではあったがその直前に死去。これが祐未のメモリージング(記憶封鎖)が解放され、彼女がL計画に参加する遠因となった。
ファフナー・ティターン・モデル
ファフナー ティターンモデル(Fafner Titan-model)とは、TVアニメ蒼穹のファフナーRIGHT OF LEFT(以下RoL)に登場する人型兵器「ファフナー」のモデルである。
地球外シリコン型生命体フェストゥムに対抗すべく建造された竜宮島製ファフナー第2世代モデルでRoLの『L計画』の主戦力の一つである。
動力炉の小型化により、第1世代のエーギル・モデル(通称:ゼロファフナー 全長100m)と比べて全長50mと小さい。機体にジークフリード・システムを直接搭載しており、パイロット同士のクロッシングでフェストゥムの読心能力を防ぐことができる。
この機体はL計画参加パイロットの子供達と島の大人たち、そして皆城総士と蔵前果林しか知らない。
武装はプラズマライフルとしても使用可能な長剣「ガンドレイク」と腕部のウェポンベイだけで、第3世代のノートゥング・モデルと比べて武装が貧弱である。 サイレーンド装備があり潜水行動能力を有する。これは、この頃のフェストゥムは同化対象を個別に選択できなかった為、海に潜る事…即ち同化対象を大量に水増しする(できる)事は、同化の飽和現象を誘発させやすく、有効な逃走手段となり得た為である。
フェストゥムもそれを学んでいるのか、当初海中には侵入/出現してはいなかったが…。
この機体は4機生産され、竜宮島をフェストゥムの目から引き離すために『L計画』に全機投入された。
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