皆様は、頻繁に「豆腐」を食しておられることと思います。
今では、手ごろなたんぱく源として
コンビニエンスストア等でも販売されておりますし、
スーパーマーケットやデパートでも、
いろいろなグレードのお品や豆腐の加工食品が販売されています。
この記事では、豆腐の歴史と現在についてお話したいと思います。
豆腐の画像
豆腐の起源
最初の豆腐が作られたのは、中国でのことでした。
唐の時代の中期ごろには確実に作られていたようですが、
はっきりした事が書いてある文献は今のところ見つかっていません。
「淮南王 劉安」という人が作った、
と書いてある本もあるようですが、
この人の書いた書物「淮南子」が神仙思想を主体とした有名な本なので、
こういう伝説が生まれたようです。
麻婆豆腐について
日本でも有名な中華の豆腐料理の代表格「麻婆豆腐」は、
清の時代、お肉屋さんと豆腐店を経営していた
陳さんという未亡人の方が開発されたお料理だそうです。
日本には、戦後に陳健民様が伝えたと
いわれております。
日本への豆腐製法の伝来
日本では、奈良時代に仏教文化とともに到来したようですが、
こちらも、はっきりした事はわかっていません。
僧侶の方々が食する精進料理のタンパク質として、
徐々に日本社会に浸透していったようです。
庶民の食べ物となるのは、江戸時代になってからになります。
「豆腐百珍」について
江戸時時代には、「豆腐百珍」という本も出版されました。
現代語訳を読んでみたのですが、
ちょっと現代人には曖昧なレシピで、
再現は難しいと感じました。
現代の料理家がアレンジした、
作りやすいレシピの「豆腐百珍」もあるので、
興味のある方はご覧ください。
世界に広がった豆腐
そして、現在では豆腐は世界中に「ヘルシー食品」として広まり、
ヨーロッパやアメリカでも、
豆腐が食料品店に並ぶ状況となっております。
しかし、欧米の豆腐事情日本とは少し違い、
肉やチーズの代用品として扱われているようで、
日本のものよりかなり固い豆腐が流通しています。
コンビニエンスストアに並んでいる「豆腐バー」は、
そういったヨーロッパの固く作った豆腐の
ある意味逆輸入なのかもしれません。
豆腐料理のちょっとしたコツ
豆腐の水切り、という工程があるレシピを見ると、
面倒、と感じてしまうお方がおられると思います。
そういう場合には、ペーパータオルでくるんで電子レンジで数分加熱し、
しばらく置いておくと、意外に簡単に水切りができます。
お急ぎの場合には、
「厚揚げ」を購入し、茶色の部分を包丁で切り取る、
という手段もあります。
「厚揚げ」とは、
豆腐を水切りして油で揚げた製法となっているからです。
また、これからの季節の涼味である
「白玉団子」ですが、
絹ごし豆腐を入れてこねると固くなりにくくてよいものです。
皆様も、いろいろな豆腐料理やお菓子を
ぜひお楽しみください。
豆腐の歴史
豆腐バー