美味しいココアの淹れ方とチョコレートの歴史

寒くなってきたときにいただく1杯のココア。

心も体も温まりますね。

しかし、少し粉っぽい味がしてどうも、

という人もおられるようです。

そんなお方の為に、とっておきの方法をお知らせいたします。

ココアを淹れるときに、一人分につき小さじ1杯の溶かしバターか

「製菓用ごま油」を入れて作ると、濃厚なお味のココアを楽しめます。

白いソーサーつきカップに入ったホットココアの画像

ホットココアの画像

しっかりココアパウダーを練って作る場合でも、

インスタントのパウダーでも有効な方法です。

ココアというのは、発酵させたカカオの実をつぶして作る「カカオマス」から

「カカオバター」を取り除いて粉末にしたものなので、

油分を加えるとおいしいココアになる、という理屈になります。

同じ「カカオマス」を原料にして作られる「チョコレート」は、

これにさらにカカオバター、乳成分、砂糖などを加えて練って

固めたものになります。

カカオ豆製品の歴史について

余談ながら、アステカの「ショコラトル」という言葉が

「チョコレート」の語源とされていますが、

こういう単語はアステカの公用語だったナワトル語にはありません。

なぜこういうことになっているかというと、

本来のナワトル語、「カカワトル」が、

スペイン系の言語で放送禁止用語に近いニュアンスに聞こえるため、

業者がそれを嫌って

マヤ語で同じものを示す「チャカウ・ハー(熱い水の意味)」

と合成して海外向けの宣伝用にこの単語を作ったようです。

紙の箱にきちんと並べられて入ったチョコレートの画像

チョコレートの画像

英国でボイコットされていたチョコレート

なお、大昔の英国ではチョコレートは

「敵国の飲み物」としてボイコットされていた時代もあるのですが、

(大航海時代の英国とスペインは海運権やスパイスの貿易で

争っていました。)

歴史というのは皮肉なもので、英国人が初めて固形のチョコレートを作り、

また、今世界有数のチョコレート消費国となっている状況です。

カカオ豆は熱帯雨林からの栄養豊富でおいしい贈り物です。

今日も感謝していただく事に致しましょう。

ココアパウダーについて

https://www.cotta.jp/special/article/?p=59339

チョコレートについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88

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モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

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