2023年09月 日常生活アウトプット系コラム・映画編 愛及屋烏
グリッドマン ユニバース
Continuation from last page. 01-5 https://no-value.jp/column/44464/
⑰神様の帰還
世界の遥か外側、現実世界から、六花似の黒髪の少女・新条アカネがこの事態を観測していた。
裕太や六花達だけではどうにもならない強大な悪意の前に、かつて自分が作った世界が滅ぼされようとしていることを見て取ったアカネは、六花との友情の約束で「もう2度と戻らない」と誓ったツツジ台への帰還を試みる。
重なり合った世界のどこかにいるグリッドマンを探す裕太の前に現れたアカネは彼を目的の場所へと導きつつ、自身はグリッドマンに囚われたままのアレクシスと融合。しかも、衣装は怪獣優生思想の物へと変身シーン付きである。
かつて自分を良い様に利用した彼を、今度は自分がインスタンスドミネーションによって、完全な支配下に置いて世界の危機に立ち向かう。
グリッドマンを利用して世界を我が物にしようとしていたのは、あまたの世界の怪獣たちの残滓によって形作られたマッドオリジンという強大な存在だった。
アカネはアレクシスと共にこれに立ち向かうも、予想以上の相手のパワーに翻弄される。
その頃、裕太は宇宙と一体化した本物のグリッドマンとの対面を果たしていた。
「君の大切な時間を奪ってしまった。そんな私の中の後悔がマッドオリジンに付け入られる隙を作ってしまった」と詫びるグリッドマンに、裕太は「そんなこと気にしていない。お陰で六花と仲良くなれた」と言葉を返し、世界を救う為に融合する。
世界創造の力すら内包する彼には新たな器が必要だった。 皆が学園祭の準備中にグリッドマンを思い出す為に描いたイラストにより、新たに形作られたグリッドマン・ユニバースファイターが降臨する。
怪獣たちから逃げ回っていた蓬たちがいよいよ追い詰められたその時、ツツジ台にグリッドマン、そしてアカネとアレクシスが帰還。
並みいる怪獣を叩きのめし、アレクシスの自主的なインスタンス・アブリアクションによって、消失したダイナゼノンチームも実体化し、アンチ(ナイト)も青年期の姿と力を同期させる事で取り戻し、一行は万全の状態でマッドオリジンとの最終決戦に臨む。
⑱満喫しているアレクシス
新条アカネに逆に支配されて酷使され、自分を倒したグリッドマンを救う戦いを強要されている割に随分とご機嫌なアレクシス。
無限の命を持つからこそ、情動の欠落によって退屈し、暗躍していた彼だったが存外、ヒーロー側で戦っても普通に楽しんでいる。
スパロボ30にて、ナイツマのエル君に「一緒に楽しめば良かったんですよ」と言われていたのだが、まさかの劇場版での回収である。
この祭りで一番良い空気を吸っている感じまである。
⑲新しい絆、新しい力、新しい姿
ちせ「ゴルドバーン!グリッドマンさんに新しい力を!」
マッドオリジン「今度は何をするつもりだ!」
暦「何って、新しい手だって言ってんだろ!」
レックス「ついでに新しい足もあるんだぜ!」
夢芽「新しい翼も!」
蓬「新しい武器も、全部!」
蓬・夢芽「グリッドマンさんの力に!!!!!」
「「「「「「超竜王合体超人!!! ローグカイゼルグリッドマン!!!」」」」」」
ローグカイゼルグリッドマン
グリッドマンの記憶を手中に収め、文字通り手の内を知り尽くしているマッドオリジンに対抗する為の新しい手(手段)として、グリッドマン(Universe Fighter)、ダイナゼノン、ちせのタトゥーを媒介に新条アカネによって、強化されたビッグゴルドバーンが合体して完成する『超竜王合体超人』。
合体方式は基本はカイゼルグリッドナイトと同じだが、足首はダイナレックスの鋭い爪が前になり、両肩に黄金のドリル、背中に黄金の翼と長い尻尾が生えた、ダイナレックスのイメージを前面に押し出した半人半獣の姿であり、騎士然としたカイゼルグリッドナイトとは対照的な姿。
また、ダイナソルジャーはダイナミックキャノンではなく、ビッグゴルドバーンが分離した追加パーツを装着し、大剣「ダイナミックビッグブレード」として手持ちで使用する。
指先からは青いビームクローを展開し、腹部にはビームバルカンを内蔵している。
必殺技は両肩のドリルを高速回転させ、ダイナミックビッグブレードを突き刺しエネルギーを注入して爆砕させる「ローグカイゼルパワーフィニッシュ」。
新旧主人公の合体、いわゆるクロスオーバー合体でもある。
公開当初はシークレット扱いであり、公式パンフレットにも情報が一切載っていなかった上に、劇中では全員で同時に名乗る為、名前が聞き取り難かったのか、「ロード」や「オール」等と聞き間違えた人が少なくなかったとか。 正直、私も聞き取れなかった。
公開後に雑誌「宇宙船」などで情報の一部が解禁されたことでようやく正式名称が判明した。
悪党、ならず者、無法者、野生的を表す(rogue)またはフランス語で物語を意味するスペル違いのローグ(logue)と思われるため、無法もしくは野生の皇帝、物語の皇帝といったところか。
元ネタは当然だがキンググリッドマン。ダンクーガノヴァのゴットビースト等も近い。 映画のシナリオのプロットは紆余曲折を経ているが、キンググリッドマン要素を入れることは念頭に置かれていた様子。
合体時にガウマ隊が各々の担当箇所について言及しているのが熱い。
手→ストライカー、足→ダイバー、翼→ウイング、武器→ソルジャー
フルパワーグリッドナイト
マッドオリジンに対抗する為の未知の手段として、グリッドナイトとパワードゼノン(四機のAW)が合体した新形態。グリッドマン系列の合体システムの互換性を活かした、言わばシャッフル合体。
グリッドナイトに併せてアシストウェポンを最適化した為か、以前のキャリバー使用時と同じく、全身がグリッドナイト同様のダークパープルとなっており、本来のフルパワーグリッドマンとは、胸部とメットの形状が変化している。
元々、敵だったアンチ(ナイト)に対して、妙に優しかったキャリバーだけならいざ知らず、新世紀中学生全員との合体なのでボラーからは「合体してやるから感謝しろよ」とのお言葉が。
to be next page. 01-7 https://no-value.jp/column/45536/