伝統と自然が織りなす温泉郷!秋保温泉の歴史と魅力

秋保温泉の遠景
秋保温泉の遠景

こんにちは、きんいろ旅程です。
みなさんは秋保温泉に行ったことはありますか?

秋保温泉は仙台市太白区に位置し、仙台市街地から車で約30分(バスだと45分)。「仙台の奥座敷」としてよく知られている温泉です。

私は数年前まで、毎年この秋保に家族で行って年越しをするのが習慣になっていました。また、前にいた施設でも、みんなで旅行に行ったことがあります。

その時の様子はこちら↓↓

私の不安は的中しなかった。 大体いつもそうだが、私はものごとをネガティブに考えがちらしい。 今回も、予想していたよりずっとまともなところで安心した。 秋保温泉のなかにある、「木の家ロッジ村」。 中に入って空気を吸い込むと [&]

秋保温泉は私自身にとっても思い入れのあるお気に入りの場所ですね。

歴史的にみると、秋保温泉は千年以上の歴史があり、あの伊達政宗公も愛した名湯です。そんな秋保温泉は、豊かな自然に囲まれた渓谷沿いに点在する旅館やホテルが特徴的。露天風呂から眺める四季折々の景色は圧巻です。温泉には3種類の異なる泉質があり、それぞれに効能があります。

また、秋保温泉には歴史や文化、自然や工芸など、さまざまな楽しみ方があります。今回は、そんな秋保温泉の歴史や魅力について迫ってみたいと思います。

秋保温泉の歴史と文化

秋保大滝

秋保温泉の歴史は、古墳時代までさかのぼることができます。

古墳時代

第29代欽明天皇が小瘡という皮膚病を患った時、秋保から運ばせた湯で湯浴みしたところそれが完治したそう。その時の様子を天皇は、次のような歌に詠んでいます。「覚束な雲の上まで見てしかな 鳥のみゆけは跡はかもなし」この中に「名取の御湯」を隠語としてかくしたため、秋保の湯は広く知られるようになりました。

以後、秋保は「名取の御湯」として、「信濃御湯」(別所温泉)、「犬養御湯」(野沢温泉)とともに「日本三御湯」と称され、日本中から湯治客を集めたと伝わっています。

平安時代~戦国時代

秋保温泉は多賀城に赴任する国司や貴族たちの保養や療養の場として栄えました。また、時代が下り戦国時代になると、伊達政宗公も秋保の地を度々訪れ、戦の疲れを癒したという記録も残っています。

江戸時代

江戸時代には、秋保温泉は仙台藩主である伊達家の御殿湯が整備され、庶民にも広く親しまれるようになりました。そのなかで湯守役を勤めていた佐藤家が宿屋を開業し、現在のホテル「佐勘」の祖になりました。現在有名なホテルや旅館は、ここからのれん分けして誕生したものも多いです。

大正時代~現在

大正時代には、秋保温泉と長町の間に馬車軌道が開通し、のちの秋保電気鉄道(秋保電鉄)の開業へとつながりました。これにより入湯者の輸送量は大きく伸び、近代リゾートホテルの温泉郷として発展。昭和36年に秋保電鉄は廃止されましたが、秋保温泉は仙台市民のみならず、他県からの来訪客にも広く慕われています。

以上が、秋保温泉の歴史についての簡単な説明です。このように、秋保温泉は日本の温泉地の中でも、とても古い歴史と伝統を持っていることがわかりますね。

秋保温泉の文化・工芸

また秋保温泉は、温泉だけでなく文化や工芸にも注目です。秋保温泉には、仙台万華鏡美術館アキウ舎をはじめ、多くの工芸家や作家の工房があります。これらの施設では、さまざまな製作体験ができるので、自分だけのオリジナル作品を製作してみてくださいね。

温泉の種類と効能

温泉のイメージ

秋保温泉には、塩化物泉単純温泉硫酸塩泉という3種類の異なる泉質があります。それぞれに効能がありますので、自分に合った温泉を選んでみましょう。

単純温泉

無色透明、無味無臭の温泉です。肌への刺激が少なく、効能も様々。主な効能は疲労回復・神経痛・動脈硬化・高血圧などです。

塩化物泉

海水の成分に似た食塩を含み、入浴後も肌についた食塩が汗の蒸発を抑えてくれるため、湯冷めしにくく保温効果があります。主な効能は関節痛・冷え性・婦人病などです。

硫酸塩泉

カルシウムを含む石膏泉、ナトリウムを含む芒硝泉、マグネシウムを含む正苦泉の3つに大別されます。主な効能は石膏泉(リウマチ・切り傷・やけどなど)、芒硝泉(高血圧、動脈硬化、外傷など)、正苦泉(石膏泉と芒硝泉の効能)です。

秋保温泉では、これらの異なる泉質を楽しむことができます。旅館やホテルによっては、日替わりで異なる源泉を供給するところもあります。また、日帰り入浴も可能な旅館も多くあります。自分の好みや体調に合わせて、様々な温泉を試してみましょう。

秋保温泉でおすすめの観光スポット

磊々峡

秋保温泉には楽しめる観光スポットも数多くあります。ここでは、その一部をご紹介しますね。

秋保大滝

温泉街から車で約15分。落差55メートルの迫力ある滝で、日本の滝百選にも選ばれています。滝見台から眺めたり、滝壺まで歩いたりできますよ。滝の近くには、政宗公が滝を眺めながら詠んだとされる歌碑もあります。

磊々峡(らいらいきょう)

温泉街から歩いていける渓谷です。奇岩や断崖が連なり、四季折々の風景が見られます。特に紅葉の時期は見事な映えスポット。遊歩道が整備されており、散策やハイキングが楽しめます。

秋保神社

秋保温泉から車で10分ほどの距離にある神社。もともと勝負の神様を祀っていることで知られていましたが、あの羽生結弦さんがオリンピック前に参拝したことで一躍有名になりました。境内にはたくさんののぼりが掲げられていて壮観です。

仙台万華鏡美術館

秋保温泉の入り口にある、世界中の万華鏡を見ることができる美術館です。また、自分で万華鏡を作る体験もできます。

秋保工芸の里

宮城の伝統工芸の8つの工房が集まった施設です。仙台箪笥、こけし、埋もれ木細工、染織などの職人の技を見学したり、体験したりできます。

この他にも、おはぎで有名な「さいち」や、地ワインを醸造・販売している秋保ワイナリー、地元の物産がそろう秋保ヴィレッジなどがおすすめです。秋保温泉を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

このように、秋保温泉では温泉だけでなく、自然や伝統文化と触れ合うこともできます。心身ともにリフレッシュできますよ。

おわりに

ここまで秋保温泉の歴史と魅力についてお話ししました。いかがでしたか?

秋保温泉は、千年以上の歴史と伝統を持つ名湯です。日本三御湯のひとつとして知られ、伊達政宗公も愛した温泉郷です。また、周辺には美しい自然や文化的なスポットが多くあります。仙台市街から車で約30分というアクセスの良さも魅力的ですよね。

秋保温泉は、歴史ある名湯と絶景を楽しむことができる温泉郷です。ぜひ一度訪れてみてくださいね!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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では次回もお楽しみに!

☆参考サイト
秋保温泉ーWikipedia
仙台に来たなら必ず行きたい!秋保大滝の魅力に迫るーTAOYA秋保
秋保温泉で人気の観光・お出かけスポット 15選ーYahoo!トラベル
秋保温泉 | 【公式】仙台観光情報サイト
秋保神社ーWikipedia
秋保温泉の効能ー秋保・里センター

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きんいろ旅程

きんいろ旅程(りょてい)と申します。おもに歴史や競馬などをテーマに、幅広く記事を執筆中。「どんな人にも読みやすい記事を書く」ことをモットーに、日々WebライティングやSEO、Wordpressなどを勉強中です。名前の由来は競走馬「ステイゴールド」から。Twitter→@kinniro_ryotei アイコン:畦ノつぶて様 @azeno_tsubute22

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