夏以外にもある「土用の丑の日」
土用の丑の日、今は鰻のかば焼きを食べるのが定番ですが、
実は、それ以外にもいろいろと
「土用の丑の日」の食べ物があるのはご存じでしょうか。
また、春、夏、秋、冬と土用はあるので、
季節ごとにいろいろな食べ物が縁起がいいとされております。
鰻以外の「土用の丑の日」の食べ物
「土用の丑の日」の食べ物には、「う」がつくもの、黒いものがよいとされております。
うなぎ以外にも、うどん、梅干し、瓜、牛、馬、等などです。
また、黒い食べ物としては、どじょう、ひじき、黒豆、黒ゴマ、ナス等が挙げられています。
ウナギは、「う」がついて黒いので、さらに縁起が良いとされているのです。且つ、生命力が強く、滋養がある生物なので、重宝されているようです。
ウナギのかば焼きの画像
そのほかの土用の丑の日の伝統食
また、この対象外でも、土用の丑の日に食される伝統食もあります。土用卵、土用シジミ、土用餅などです。
「土用餅」はなじみがない方もおられるかもしれませんが、要するに土用に食するあんこで包んだお餅になります。
レシピも下のURLに記載してあるので、興味をお持ちの方は試してみてください。土地によっては、上に「土用波」の模様がついているそうです。赤福と90度逆の指のあとがつけられています。
ウナギを食べる以外の行事
「虫干し」、「丑湯」「うり封じ」等という習慣も、昔は全国で行われていて、「虫干し」は、着物や書物を太陽光に干す行事、「丑湯」は、薬草の入ったお風呂に入る事、
「うり封じ」は、きゅうりに災いを封じるお祭りで、これは関東や西日本の神社で今でも行われているようです。
夏以外の「土用の日」
暦の上では、春、秋、冬の「土用」もあります。
春、夏、秋、冬は、陰陽五行説によると、
4方位の守護神
白虎、玄武、青龍、朱雀に対応しているので、
それぞれ白い食べ物、黒い食べ物、青い食べ物、赤い食べ物を食するとよい、と信じられています。
春の土用は白い食べ物、豆腐、しらす、蕪、大根等です。
そのほか、「い」のつく食べ物、いくら、いか、いわし、いも、いちご等もよいとされています。
秋の土用の青い食べ物は、青魚だそうです。「た」のつく食べ物もよいとされていて、たまねぎ、大根、たけのこ、タコ等があげられています。
冬の土曜は、赤い食べ物がよいとされていて、トマト、パプリカ、リンゴ、タコ、蟹を食べるとよいそうです。そのほか、「ひつじ」の頭文字である「ひ」のつく食べ物もよいとされ、
ひらめ、ひじき、干物が伝統的に食べられているそうです。
陰陽五行にしたがって全部考えていると、現代の世の中では頭がごちゃごちゃになって大変ですが、たまに思い出して、縁起がいいとされる食材を食べて、気分をアップさせてみる、というのはいかがでしょうか。
「土用の丑の日」の話
土用もちについて