LATER SEQUELS SERIES #09
2023年11月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
蒼穹のファフナー(2004年・第一期)
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(2005年・前日譚)
蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH(2010年・劇場版)
蒼穹のファフナー EXODUS(2015年・第二期)
蒼穹のファフナー THE BEYOND(2019年・第三期 OVA)
蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE(2023年 スピンオフ OVA)
Continuation from last page. 09-8 https://no-value.jp/column/45044/
蒼穹のファフナー EXODUS
未知の希望が新たな戦いと共にやって来たその日、
僕らの最後の時間が始まった。
蒼穹のファフナーシリーズ四作目。 タイトルの「EXODUS」はエクソダスではなく、エグゾダスと読む。
劇場版『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』の続編に当たる。
放送開始時点で既に全話納品済だったが、番組構成の関係で2015年1月から前半13話を放送。後半は同年10月から放送。
制作会社はXEBEC練馬スタジオことXEBECzwei。
『OVERMANキングゲイナー』で有名になったが、タイトルのEXODUSは「旧約聖書」にあるイスラエル人のエジプト脱出由来の国外脱出・大量出国の意。
OP1:イグジスト OP2:DEAD OR ALIVE ED1:暗夜航路 ED2:ホライズン
4曲全て、これまで同様にangelaが担当する。
シリーズ一作目『蒼穹のファフナー』から実に10年振りとなるTVシリーズ第二期。
監督に羽原信義、脚本に冲方丁、メカデザインの鷲尾直広を始め、主要スタッフは続投。更に今作から総監督として能戸隆プロデューサーが参加している。
上述の通り、第二期と言っても5年前に公開された劇場版の続編であるため、ファフナー本編と『HAE』をきっちり見届けてから本作を視聴しよう。
予備知識なしだと初っぱなから専門用語連発で新規視聴者はほぼ間違いなく置いてきぼりになる。 最も説明描写自体は一期の序盤よりよっぽど多いのだが。
長い準備期間の元で製作された為か、戦闘時の作画のレベルは非常に高く、深夜アニメながら劇場版と比べても遜色無い水準を維持している。
また最序盤からひたすらに不穏で「何かある」様な雰囲気を漂わせており、よく訓練されたシリーズのファンほど何もかもが(死亡)フラグに見えると専らの評判。
一期と比べて次回予告やアイキャッチが簡略化されているのは少しでも本編の尺を確保するための措置だとか。
OPタイトル『イグジスト』は適当に検索すれば出てくるが「存在する」「生きている」等の意味を持つ。また、歌詞の中には作品を象徴する台詞「(あなたは)そこにいますか?」、「蒼穹(そら)」、「僕等は目指した」といった、過去のシリーズを意識したフレーズが組み込まれている。
一方、後期OP『DEAD OR ALIVE』は、メロディ面でも『Shangri-La』に『蒼穹』に『イグジスト』まで、これまでangelaが作ってきたファフナー主題歌そのもののオマージュがふんだんに含まれた、また違った形での総括的な楽曲になっている。
これまで同様、ファフナーという作品に対し見事なクロッシングを果たした主題歌と言えるだろう。
あらすじ・4
長く続く戦いに 世界が疲弊していく中
もし 互いの存在が理解できたら 戦いは終わるのではないか
そんなかすかな希望が
世界の片隅で 生まれようとしていた
西暦2150年。
遠い宇宙から来たシリコン型生命体・フェストゥムとの戦いは、新たな局面を迎えていた。第一蒼穹作戦で一騎と真矢によって砕かれた北極ミールは、その欠片を世界中にまき散らした。それらはやがて、独立したミールとして、個別の活動を始めた。
大半のミールは人類への憎しみを抱き、戦いを挑んできたが、一部のフェストゥムは人類との共生を選択した。
同じ思想を持つ者は、人類の中にも存在した。 彼らは人間であり、フェストゥムでもあった。
その存在が戦局を混乱させ、より多くの憎しみを生んだ。 戦いはもう、人類対フェストゥムという単純な構図では語れなくなっていた。
同年6月25日。人類の数少ない生存圏、ハワイ島が「食事」の概念を学習したフェストゥムによって襲撃された。
事態を重く見た新国連は交戦規定アルファを発令、かつての日本同様、ハワイを核攻撃で焼き払う。その爆心地近くで人類軍大将ナレインはエメリーという少女を発見する。彼女は一体のフェストゥムによって守られていた。
それから1年後。第二次蒼穹作戦を成功させた竜宮島は世界から姿を消し、沈黙を守っていた。
2年前の来主操との邂逅で、島はミールと対話する手段を手に入れた。それは島に可能性をもたらした。
アルヴィスの子達は、戦いの準備を整えながら、敵を理解する術を模索しつつも、束の間の平和を謳歌していた。
しかし、エメリーを乗せた人類軍輸送機が来訪したことで再び戦いに巻き込まれていくことになる。
フェストゥムの言語を解する少女とフェストゥムに守られた少女。
ふたりが出会う時、新たな世界の扉が開く…
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