LSS #09-8

LATER SEQUELS SERIES #09

2023年11月  後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ  愛及屋烏

蒼穹のファフナー(2004年・第一期)

蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(2005年・前日譚)

蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH(2010年・劇場版)

蒼穹のファフナー EXODUS(2015年・第二期)

蒼穹のファフナー THE BEYOND(2019年・第三期 OVA)

蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE(2023年 スピンオフ OVA)

Continuation from last page. 09-7 https://no-value.jp/column/44521/

遠見真矢

真壁一騎や皆城総士、羽佐間翔子、春日井甲洋らの幼馴染で、本作のメインヒロイン。の様な何か。男どもが揃いも揃ってピーチ姫ムーブをかます所為でヒーロー化が進んでしまった。

「声自体に甘みがあるような感じ」の声(CV:松本まりか)の持ち主。

父のミツヒロ・バートランドは彼女が6歳の時に離島しており、母の遠見千鶴※1と姉の遠見弓子の3人家族で暮らしている。手先が不器用なため家事は不得意で、医者の家庭で育ったのだが、包帯すらまともに巻けないほどである。

明朗快活だが、人柄も不器用でやや天然ボケ気味。誰よりも思い出を大事にする人物で、勇敢で芯が強く、過酷な状況を前にしても屈しない。

特に翔子と仲が良く、よく行動を共にしている。身体の弱さであまり学校に通えない翔子をいつも気遣っており、彼女の許をたびたび訪れては励ましていた。

また、シリーズを通して溝口恭介※2の弟子のような存在になっていき、彼からは「お嬢ちゃん」と呼ばれている。

天才症候群としては、「異常な推測能力」を持つ。

具体的には物事の表面を見ただけでその本質が分かってしまうようなもの。周囲の人間が何を考えているのか相手の顔を見ただけで何となく理解できてしまうなど、高い洞察力を持つ。

この能力は本編中でも遺憾なく発揮されており、基本的に不器用な人間が多い本作では、貴重な理解能力と言える。

実際に仲間の気持ちの機微には敏感で、特に不器用な一騎や総士などは喋らずとも自分の気持ちを察して、気遣ってくれる彼女に感謝しており、このことで総士からは密かに好意を抱かれている。

その反面として、心の中を見透かされているようにも感じられる為に、時として同世代の子供達から疎まれる要因にもなってきた。

特に要咲良からは、その推察能力の高さや翔子に対するやや過保護な接し方が理由で苦手に思われており、真矢自身もその事を少なからず自覚しているのか当初は折り合いはあまり良くなかった。また、基本的に一騎世代を「下の名前+先輩」呼びする里奈世代の後輩組からも(無意識下で)苦手意識を持たれているようで、彼女だけ「姓+先輩」呼びをされている。

趣味のフリークライミングでもその推察能力を遺憾なく発揮しており、命綱なしの状態で岩壁をひと目見ただけで、次にどこに手をやって足を掛けるべきかを導き出していた。

他にも父のカメラで写真を撮ることも趣味としており、これらはいなくなった父の面影を追いかけての趣味である。

※1

母の遠見千鶴が美人かつ見た目が若すぎる上、保健の先生としての属性を兼ね備えているので、やたらと人気がある。真壁指令とのじれじれした関係にやきもきしたファンからは「はよ、再婚しろ」と言われる始末。その場合、真矢と一騎が義理の「きょうだい」になる問題が噴出するのだが……。

※2 アルヴィスの特殊工作部隊員。

飄々とした性格の男性で、普段はずぼらで無神経で酒飲みの昼行灯を装っており、スキットルを愛用している(中身はただの水)。

実際は銃器や航空機の扱いに長けており、グレンデル型程度の小型フェストゥムなら大型ライフルで対処可能な戦闘力の持ち主。また、同化された部下を躊躇なく撃ち殺すなど冷徹でリアリストな面も持ち合わせている。

旧・第二アルヴィス「蓬莱島」の調査の際、人類軍側に寝返っていた狩谷由紀恵の策謀で、フェンリルで自爆させられそうになった時もあらかじめ起爆の指定時間を15分ずらし脱出時間を稼ぐなど、抜け目もない。

異能生存体・溝口

彼を語るうえで外せないのは、やはりその不死身っぷりである。

ファンの間では作中屈指の死亡フラグクラッシャーとして有名で、ただでさえ死亡フラグが主要キャラ達であっても回収されやすいこの作品において「主人公たちの身近にいる壮年の男+お調子者+子供達に助言をする立場の大人」「プリミティブな手段でフェストゥムと戦おうとする歴戦の軍人」といった死亡フラグがこれ以上ないほど濃厚な男なのだが、何度危険な場所に赴いても、どれほど絶体絶命な窮地に追いやられても必ず生還するのである。

具体的にどれくらい不死身かというと、脚本家の冲方氏本人に「こいつ、どうやっても死なねぇ」と言わしめた程である。当初は1期第15~16話あたりで退場する予定だったのだが、千野Pの進言もあって活躍の機会が増えた模様。

その後は冲方氏曰く、真剣に殺す気で脚本を書いても結局は生き残るらしく、代わりに他のキャラクターにとばっちりがいったりしてしまっているとの事。

もはや意味が分からない。ファンからは異能生存体として認知されている。

また、配信動画などでは不死身の男コブラになぞらえて「ヒューッ!」と口笛コメントされるのがお約束になっている。

しかも彼の不死身っぷりは周囲の人間にも伝染するらしく、彼の部隊の部下達の生存率も高い。副官のオルガも彼と一緒にいる間は人類軍の銃撃(なんて生易しいものではなく、実際は戦闘機による機銃掃射。普通に死んでいてもなんら不思議ではない)にさらされたにもかかわらず、重傷こそ負ったものの一命はとりとめていた。

この周囲の人間の生存能力の上昇については、一騎の遺伝子から抽出され、人類軍兵士達をコア内蔵型のファフナーに搭乗可能にした「MAKABE因子」(二期登場用語)にちなんで、ファンの間では「溝口因子」と呼ばれている。

この「溝口因子」に関連するとファンから見られているのが、彼のトレードマークであるタンクトップであり、実際に生存率の高い彼の部下達は、まるでそれが正装であるかのように普段は一様にタンクトップを着ている。

史彦も普段はタンクトップ姿でいる事が多く、やはり生存率は高い。

遠見が本格的に溝口に師事する様になった二期では検査後の半裸状態で男性陣の前に姿を見せる、逆セクハラを行い、溝口因子の悪影響を見せつけた。

なんなら人類軍に捕虜にされ、衆人環視の中、裸にされても冷静な始末だった。

マークゴルゴの異名

一期後半にて、自分のファフナーの適性データや身体的ハンデが、姉である弓子によって改竄されたものだった事が明らかになり、本当は一騎に次いで高いパイロット適正を持つことが判明する。

その後のファフナー搭乗時には、変性意識の影響で同情などの感情を一切排除した「機械的な冷静沈着」で恐怖も感じなくなる性格に変わり、余程の事が起こらない限りは動揺もしない。

しかし、試験搭乗の時は、ようやく自分も皆と一緒に戦えるという喜びから内心では舞い上がっていた事で、降りた後で酩酊状態になっていた。

ファフナーパイロットとしての戦闘能力は、おそらく人外(珪素)組を除いた純粋な人間のパイロット達の中では作中最強格の実力者と思われる。

甲洋の一件で子供達が彼をかばって籠城した際は、わざわざ道夫のファフナー(メガセリオン)が出撃した不自然さから、得意の推察力を発揮。万が一の保険として狙撃準備を行っていた溝口の狙撃位置を予測し、わざと射線上に移動して体を張って妨害し「そりゃないぜ、お嬢ちゃん」と脱帽させた。

戦闘においては、前述の変性意識もあって真壁史彦に「驚くほど安定している」と評され、即座に実戦投入を検討されることになる。

後方からの狙撃を担当することになるのだが、劇中での通算命中率は90%以上であり、作中で仕損じたのは威力不足でマークニヒトの投擲したルガーランスを撃ち落とせなかった場面のみである。

それをカウントせずに、あくまでもフェストゥムの狙撃だけならば百発百中である。

故についたアダ名はマークゴルゴ。なお、2015年の公式の生放送で声優の松本氏にこの呼称が知られてしまい、「ゴルゴおこだよ」とコメントされた。

マークジーベン

真矢の搭乗機にして、空戦仕様の7番機。翔子のマークゼクスと同型機である。

長距離射撃武器「ドラゴントゥース」を装備し、長距離狙撃および支援を担当する。

ただし飛行可能な本機の特性を考えるとこれは決して最適な運用とは言えず、パイロット自身のずば抜けた射撃能力と、指揮官である総士の判断によるものである(皆城乙姫からは、この事を「えこひいき」と言われている)。

初陣では、他のパイロット達の動揺と混乱をよそに、遠距離射撃でフェストゥムに拘束されたマークドライを救援し、直後に自身めがけて飛来するもう一体のフェストゥムを一撃で仕留めるという戦果を挙げている。

劇場版では、空戦仕様となったドライと共に防空を担当する。

その際取り回しを重視して、獲物をドラゴントゥースからレールガンへ変更している。

そのドラゴントゥースはマークツェンに回されており、ファンやスパロボプレイヤーからは、「返して」とコメントされる事多数。

初っ端から射出直後にエウロス型の巡航ミサイルを撃墜→速度を維持したまま逆立ちするように宙返りして反転し戦闘続行という変態機動をしていた。

『EXODUS』では、空戦運用を仕様化した改良モデルのドラゴントゥースを主武装として装備しており、狙撃戦と高機動空戦を両立することが可能となった。

ファフナー・エインヘリアル・モデル                                                         マークジーベン改「アズライール」

マークジーベンを竜宮島の最新モデルであるエインヘリアル・モデルに改修した機体。

第四次蒼穹作戦より投入される。羽佐間カノン式アクセラレーターの搭載により、機体出力は勿論、SDPの増幅と同化による負荷の軽減で戦闘能力の大幅な向上も両立されている。

真矢のSDPの「多次元視界」を使って、一度に複数かつ通常の狙撃方法ではまず当たらないほどの遠距離の標的を捕捉し、より精密に狙撃できるようになった。

また、手甲部に内蔵型のブレードが近接型を除くすべての機体に配備されているが、実際に劇中で使用したのは今のところ本機のみである。

to be next page. 09-9 https://no-value.jp/column/46474/

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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