「わらび」に関する大きな誤解
皆様は、春先の味覚「蕨」はお好みですか。
筆者はとても好きで、
根からとれるでんぷんで作られる
「わらび餅」も季節ごとに楽しませていただいております。
調理した蕨の画像
日本では大概の国民に賞味されている「蕨」ですが、
ネパールでは「蕨を食べると気が狂う」という話が出回っており、
シェルパ族以外の人々は口にしないようです。
かなり大き目の誤解だと思いますが、
きちんとした理由があります。
わらびが誤解されている理由
わらびはネパールの人々が大事にしている牛にとっては毒草で、
間違えて食した牛はかなり暴れて苦しむので、
このような誤解が生まれたようです。
では、何故シェルパ族の人たちだけが食するようになったのかと言うと、
日本人のエベレストやその他高山を目指すクライマーの方々が、
道端に生えている蕨を見て、おいしそうだから食べたい、
と現地のシェフに注文したのが始まりだった模様です。
今では、日本のネパール料理店でも、
シェルパ族系の人が経営している場合は、
料理として出てくる事もあるようです。
このような事象がある、という事は、
何か日本で未利用な野菜、果物、食品が
外国の美味という事も大いにありえる話なので、
これからそういったものが伝わってくる可能性が大いにあり、
これからを楽しみに致しております。
蕨が出てくるネパール料理店
https://dancyu.jp/read/2022_00005949.html
ネパールの蕨事情