今回はまんがで読破の幸福論を読みました。アランの幸福論は、三大幸福論の一つで、アランのほかはヒルティ、ラッセルがいます。アランは実践的な哲学者で、自ら主体的に活動していました。戦争の前線で戦ったりとしてきた経験があるからこそ説得力がある哲学者だと思います。内容は濃いですが、読みやすいかと思うので、興味ある方は読んでみて下さい
哲学者「アラン」とは、何者か
アランの本名はエミール=オーギュスト・シャルティエで、アランはペンネームです。高等師範学校を卒業後、フランス各地のリセ(高等中学校)で教鞭を執ります。ルーアン滞在中に地元新聞に週に一回、日々の出来事についての考察(プロポ)を掲載し、この短文方式がアランの思想を表現するものとなり、フランス散文の傑作と評されています。第一次世界大戦では46歳で志願兵となっていて、前線に従軍しています。
哲学者「アラン」による「幸福論」の名言
幸福でいることには、一般に考えられている以上に意志の力が働いている
幸福論 (まんがで読破)-イースト・プレス (2011/6/30)
精神的に不調になる前に
悩み事があるとき、その考えが堂々巡りして悩みを遠ざけられない事ありませんか?それは、アランに言わせると情念に支配されている状態だといいます。
情念とは、「感情が刺激されて生ずる想念。抑えがたい愛憎の感情」のことで、自分の悩みを解決するには、その情念に支配されないように、忙しくしていることが大切です。
また、不機嫌になる前や苦しんでいる場合は、体を動かしましょう。
あくびをしたり、体を伸ばす、少し微笑むといった事をすると気持ちに余裕が生まれます。そうする事によって、幸福であると実感できるのです。
そして、自分が幸福でいることが他者への一番の礼儀だと、アランは伝えています。
幸せを維持するために大切なこと
自分の意思をしっかり持ち、情念に支配されないように鍛錬しておく必要があります。しかし、時には情念に支配されたりして人に当たってしまったりするかもしれません。人間だからそんな時もあるでしょう。しかし、しっかり反省して情念に支配されないように、誓いを立てる必要があります。誓いと言うと少し大げさですが、自分の強い意志で幸福になるんだという心構えが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?私は、まんがで読破の幸福論を読んでみて思った事は、幸福感を抱くには、強い精神が必要なのでは?と思いました。なぜなら、私は困った事があれば他人のせいに心の中では思っているからです。そうして健全な状態を自ら作っていると思うのです。幸福論に書いている事を実践して、表面的に幸福を感じているのはいいかもしれませんが、本当に幸福を得るには、心の中を変える必要があるのではないかと思いました。そう思うのは、私がまだアランの幸福論をしっかり読んでいないからだと思いますが…。みなさんも、是非、取っ掛かりとしてまんがで読める幸福論を手に取って読んでみて下さい。きっと、幸福になる心構えの手がかりが得られると思います。