西洋コース料理の基礎を作った人

西洋料理のパイオニア

皆様は、「メッシスブーゴ」というお名前を聞いたことはありますか。

日本ではあまり知っている人がいないようですが、

今のヨーロッパの「コース料理」の基礎を作った人、という事になっております。

料理業界のレオナルドダヴィンチと呼ばれる事もあるようです。

コース料理のメインの一皿の画像

コース料理の一皿の画像

イタリアのフェラーラ地域の名家であったエステ家の料理人で

家令も兼任していたお人だったそうです。

さぞかし忙しい人生だった事と推測されます。

レストランの内部事情

皆様はご存じかどうかわかりませんが、余談ながらお話させていただきます。

レストランなどのご馳走を作っている厨房というのは、

忙しさと混乱があり、まるで戦場のような様相を呈していて、

事務仕事とはまた違った厳しさがあります。

その全体をまとめて指揮をしているのが「料理長」という職業の人なので、

よほどの事がない限り、

客席に呼び出したりされないようにご注意いただければと思います。

その料理の指揮と、宴会の司会進行を一手に担っていた、

とても才能のあるお方だったようです。

昔のヨーロッパの宴会事情

当時の宴会というのは、会議の添え物の食事会、

というだけのものではなく、食卓外交の一環の重大なもので、

その国の国力や君主の知性教養を見せつける、

という意味のあるものだったので、大がかりで料理も豪華なものでした。

このお人が書いた宴会料理と調理器具、材料の調達法、

飾り付けなどについての本は、イタリア中の料理人の教科書となり、

今でも読む価値のある本といわれております。

筆者も、いずれ日本語訳を読んでみたいと思っております。

そして、イタリアで確立した宴会のコース料理の様式が、

フランスの王妃となったメディチ家出身のカトリーヌ様によって広まり、

のちの世になって、公式な場ではフランス料理が供される外交儀礼となりました。

この食事様式なら、会議に集まるすべての人が知っているだろうと推測されるから、

だそうです。

昔、ヨーロッパで外交に携わっている偉い人は、

ある程度以上の貴族の家柄の出身者だったので、

こういう理論が成り立ちます。

国連ができて、ヨーロッパ文化圏以外の国々のお方が

ヨーロッパの会議に出ることになったり、

日本で国際会議が行われることが当たり前になっても、

この典範が先例としてあるので、

フランス風のコース料理が晩餐やランチに出されることになっております。

そして、このフランス宴会料理の源流はイタリア宮廷料理にあり、

それを確立したのはメッシスブーゴというお人なのは、

覚えておくと話の種にはなるかと存じます。

メッシスブーゴについて

https://guchini2.exblog.jp/27018593/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%B4

公式晩さん会について

https://bunshun.jp/articles/-/13412?page=2

https://tsuzukiyuu.blogspot.com/2012/08/blog-post_27.html

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モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

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