クリスマスに「ローストした鳥」を食するようになった経緯

皆様にも、「クリスマスといえばローストチキン」

というイメージがおありでしょうか。

筆者も、クリスマスには毎年焼いた鶏を食べていた記憶があります。

その由来を調べてみると、「アメリカ由来」の慣習の模様です。

もともと、ヨーロッパのキリスト教徒の方々は、

クリスマスには牛や豚をローストしたものを食する慣習がありました。

地域によっては、

今でもローストビーフやローストポークの所もあるようです。

しかし、アメリカに移民したヨーロッパの方々は、

当時困窮していて、牛や豚をクリスマスに食べる余裕がありませんでした。

それを気の毒に思ったネイティブアメリカンの方々が、

七面鳥を差し入れてくれて、それから「クリスマスにはローストした鳥を食する」

という習慣がヨーロッパにまで広まったようです。

丸ごとのローストチキンの画像

ローストチキンの画像

七面鳥も品種改良され、どんどん大きくなり、

肉をたくさん食するヨーロッパの大家族でも

納得するまで食べられる大きさになっていったようです。

シャーロック・ホームズの小説にも

クリスマスの七面鳥についての記述が出てくるので、

そのころにはもう一派的な習慣だったようです。

ちなみに、大き目の七面鳥をオーブンでローストするには、15時間ほどかかります。

クリスマスイブから一家の男性の管理で焼いているようです。

まず、物理的に重たいので、取扱いが大変だからです。

さらに余談ながら、野生の七面鳥というのが、

何か変な雰囲気を持った鳥で、これが群れで森の中から出てくると、

とにかく不気味で怖いのです。

小さな子供なら、悲鳴をあげて逃げるレベルの怖さがあります。

この「クリスマスには鳥をローストして食する」習慣が日本に入ってきたのですが、

七面鳥は日本ではあまり飼育されておらず、

そして、日本人の家族は当時核家族化が進んでいて小さめ、

胃袋もヨーロッパの方々より小さめだった為、

鶏のもも肉をローストしたものがスーパーに並び、それを買い求める、

というスタイルが定着したようです。

筆者の家では、まだ筆者が若い頃は鶏まるごとをローストして解体して食し、

余ったら次の日にリメイクしておりました。

昨今、家人の食欲も細くなる年代になってきたので、

今年は鶏の手羽元をローストしてみようかと考えております。

ローストチキンの由来

https://docs.google.com/document/d/10vY9_-p5P649ICuscbPEy6s30DLOkyQAks2J4yweplo/edit

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モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

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