パイやタルト生地の「もともとの役割」
皆様は、パイやタルトはお好きですか。
柔らかいフィリングにサクッとしたパイやタルトの歯ごたえ、よろしいですね。
とはいえ、実はこのパイやタルトというのは、
もともとは「調理用の器」だったのです。
フルーツタルトの画像
陶磁器がなかった昔の欧州事情
パイやタルト発祥の地欧州では、昔は陶磁器という食卓に出すにも、
調理するにも便利なものが長らくありませんでした。
「調理用の器」といえば、金属の無骨なものになり、
とても階級が上の人の宴会にそのまま出せるものではありませんでした。
そこで、小麦粉を練った生地で肉料理や甘い料理を包み、
調理用の器として使い、金属製のお皿に出して切り分けて食して楽しみ、
「器」だった小麦粉の生地の皮は捨てる、という利用法をしていたようです。
パイやタルトの「食べ物」としての発展
その後、陶磁器や銀器の華麗な食器が出来上がり、
物流もよくなり、良質な原料も市中に出回るようになったため、
「調理用の小麦粉の皮」がパイやタルトに発展していったようなのです。
実によい技術進歩と文化の進捗の結果、と筆者は考えております。
そしてさらに、現代におきましては、「食べられる器」にさらに進歩があったようで、
パンでも餅でもパスタでもホットケーキミックスでも、
ココットの大きさの「食べられる器」にできる電気製品、というのが
販売されたそうです。
とてもよい人類の叡智と技術の使い方と思います。
この器を使うと、食卓やパーティーが映えますし、
片付けの手間も最小限になります。いいことです。
これからの食文化の進歩と、
世界が佳き方向に向かうことを祈念しております。
「食べられる器」の情報