製造方法で変わる「お茶の賞味期限」

アイスティーの賞味期限

皆様は、暑い季節になると「冷たいお茶」を飲まれるのではないでしょうか。

筆者は、夏になるとアイスティーをこしらえて飲んでおります。

寒い季節でも、常温のお茶も仕事場等に持ち歩いております。

アイスティーの画像

そこで気が付いたのですが、アイスティーも、お茶の種類によって、変質して飲めなくなるまでの期間が違うのです。

お茶の種類によって変わる「劣化のスピード」

一般に、紅茶が一番長く変質せず、緑茶が一番「足が早い」、

飲めなくなるほど変質するまでの期間が短いようです。

紅茶の中でも、アールグレイは特に長い期間アイスティーとして楽しむ事が出来ます。

一方、緑茶で作ったアイスティーは、翌日には微生物が繁殖して「とろみ」がついていた場合もあり、注意が必要だと思いました。(水だしの場合になります。)

「製造方法」による細菌の数の違い

この違いが何から来ているのかと考えてみると、「製造法」ではないかと思えるのです。

緑茶は、製造過程で一度加熱をするだけですが、紅茶の場合は、発酵させてから加熱します。

この発酵の過程で、発酵にかかわる細菌以外の菌類が少なくなり、加熱でさらに減るのではないでしょうか。

アールグレイがさらに変質しにくいのは、お茶の中に入っている柑橘類、

ベルガモットの精油成分が、菌を殺す作用がある為と思われます。

とはいえ、普通の紅茶もアイスティーにして1週間も放置すると見た目に分かるほど微生物が繁殖して濁ってまいります。

アールグレイでも10日ぐらいしか水だししておくと日持ちしません。

私の感覚ですと、麦茶も結構細菌が繁殖しやすいようなので、作ってから出来ればその日のうちに飲んだ方がよいように考えております。麦には糖質がたくさんあるので、細菌の培養液のようになりやすいのです。

今は寒い季節ですが、あたたかい部屋だと容赦なく細菌類が繁殖してしまうので、冬に水だし麦茶で食中毒、も十分あり得る話だと思います。

アイスティーを安全にいただく対策

次の日に持っていくお茶は必ずお湯だしにするか、飲む分だけ電子レンジで加熱する、等の対策をとられた方がよいでしょう。

寒い季節には免疫が弱りやすいという事もあるので、皆様もくれぐれもご自愛ください。

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モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

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