「ユウ麺」の器
皆様は、筆者が以前に書いた「ユウマイ」の記事を
覚えていてくださっているでしょうか。
黄土高原地方で食べられている、日本では「ハダカエンバク」と呼ばれている穀物のお話を2本ほど書かせていただきました。
とても腹持ちの良い食材との事なので、今後のダイエット食品としての開発を期待しております。
現地では、麺にして蒸して食するのが一般的、という事が分かりました。
内モンゴルのユウマイで作られた麺、ユウ麺の画像を見ていると、入れられている器がなんとなくそば店で出される「せいろ」に似ているのに気が付きました。
何か大昔に読んだ某漫画本で、「昔はそばは蒸して食していた」と書いてあったので、この作り方が、最初にそばを食す方法の源流として日本に伝わったのではないか、と筆者は考えているのです。
せいろに乗ったそばの画像
穀物を美味しく食べる工夫
そばやユウマイしか育たないやせた土地では、この穀物しか入手できない為、10割そばやユウマイ100%の粉を美味しく食する工夫が必要になります。
その折に編み出された作り方が、「麺にして蒸して食べる」という方法ではなかったかと思うのです。
二八そばはある程度の弾力があるのでゆでてつるつると食する事ができますが、10割そばをゆでると、よほど上手に作らないとぷつぷつと切れてしまうそうです。そこで、昔は10割の弾力が少ない穀物の麺は蒸して食べられるのが主流だったのでしょう。そして、日本にそばが入ってきた時、その食べ方として「麺にして蒸す」という方法も伝わったものと推測されます。
日本でのそば事情
有難い事に、日本では、「そばしか取れない土地」という状況が少ない為、小麦粉を繋ぎにしたそばをゆでて美味しく食する、という方法が江戸時代のいつ頃からかは存じませんが開発されて主流になっていったものと推測されます。
そのため、今は美味しいつるつるのそばを食する事ができるというわけです。
ちなみに、10割そばの美味しい食べ方としては、九州の「わくど汁」という方法もあるそうです。機会があれば賞味してみたいものです。
ユウ麺について
https://makkurokurosk.blog.ss-blog.jp/2010-08-18-1
「蒸し蕎麦」について