温度によって変わる生姜の効能の不思議
皆様は、「生姜」はお好きでしょうか。
筆者は、夏場の薬味として食するのも、煮込み料理のアクセントとして使うのも好きです。
筆者が昨今になって知った事なのですが、生姜は生の状態と加熱した状態では、効能が違うそうなのです。
生の状態の生姜のすりおろしには、体を冷やす作用があり、
加熱した生姜には体を温める作用があるという真逆の反応を示すのが、とても面白いと思います。
生姜の画像
生姜は加熱すると、「ジンゲロール」という成分が「ショウガオール」に変化し、血流がよくなって代謝が上がる作用があり、「ジンゲロール」のままの状態だと、血の巡りをよくし、発汗を促進する作用があるため、体を冷やし、熱をさます効果があるそうなのです。
同じ成分が、熱によって成分が真逆になるというのが面白いと思います。
先人の生姜の使い方
それ故に、夏の薬味は生の生姜で、冬の料理の薬味には加熱した生姜が使われるのでしょう。
先人は体感でこの効能を感じ取り、理にかなった使い方をしていたと思われます。
それを、現代科学が追随してシステムを解明した、ということになるのでしょうか。
ヨーロッパは寒くて生の生姜が入手できないので、もっぱら乾燥、加熱して砂糖漬け、菓子に焼き込む等の使い方が発展したものと推測されます。
何にしろ、生姜は生産に一苦労ありそうな野菜なので、感謝していただきたいものです。
生姜の効能について