昔はびこっていた「しめじもどき」のキノコ
皆様は、普段購入している「しめじ」という名前のキノコについて、トラブルがあった過去をご存じでしょうか。
「香りまつたけ、味しめじ」といわれているように、「しめじ」という名前のキノコはおいしいことで知られておりますが、生きている木の根に寄生して育つキノコのため、人工栽培が難しく、美味しくて珍しいので高値で売れるものでした。
その為、シメジににたキノコは昔はみんな「〇〇しめじ」というような名前をつけて青果市場で販売されていたのですが、
このような紛らわしい現状に林野庁が行政指導した為、ひらたけ、ぶなしめじ、えのきたけ、と本来に近い名前でキノコが売られるようになった、という経緯があります。
よく販売されているしめじの画像
現在は人工栽培に成功している「しめじ」
しかし、どういう方法で成功したのかが不思議なのですが、いくつかのキノコ生産会社や、酵母を扱う会社様などで、ホンシメジの菌床栽培方式が確率され、今は本当に「ホンシメジ」の栽培品も出回っているそうです。
もっとも、天然ものとは味が違う、という難点があるそうですが、だんだんと改良はされていくのでしょう。
とにかく、昔はクマがでかねない山の中を歩き回らないと入手できなかった希少なキノコが、我が家の近所のスーパーマーケットで入手できるようになった技術の発展はありがたい限りと思っております。
これからも、また面白いキノコの人工栽培が進んでくれることを期待しております。
シメジの話
https://www.hro.or.jp/upload/9961/26153040001.pdf
https://www.eiyo.ac.jp/bunkahappyou/happyou2001/mino/fudantabeteiru-kinoko-top.htm
https://www.kinokkusu.co.jp/etc/09zatugaku/mame/mame04-3.html