「茶の葉」を使わない韓国の「お茶」
皆様の中には、韓国のゆず茶や菊花茶がお好みのお方がおられることと思います。
しかし、日本より中国に近いのに、「茶の樹」の葉を使ったお茶がないのを不思議に思われたことはございませんか。
ゆず茶の画像
韓国における「茶の樹」栽培の経緯
実は、韓国でも昔はお茶は上流階級に嗜まれているものだったのですが、中国からの輸入品だったようです。どうも茶の樹は「南方の佳木」という言葉もあるとおり、寒さにあまり強くないので、寒い気候の韓国では育てるのに苦労し、農民を動員して栽培したり重い茶税を課したりしたため、暴動までおきた、という記録が残っているそうです。
それで、お茶は庶民からは遠いものになり、ゆず茶等が庶民の普段の食卓に上るようになった模様です。
とはいえ、今も緑茶がないというわけではなく、日本の統治下にあった時代に、緑茶が飲みたい日本人によって茶園が再び作られ、その時代には栽培技術も進んでいたようで、強制労働で人を駆り出したりしなくても育てられるようになり、今では、韓国緑茶もあるのだそうです。生産量も増えていると聞きます。
しかし、あまり話に聞かないところをみると、韓国で緑茶好きな人が増えるのはもう少し先になりそうな感があります。コーヒーや紅茶や伝統茶が好きな人が多いので、この傾向が変わるには時間を要しそうです。
韓国のお茶について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%8C%B6