スウェーデンのクリスマスブレッド「光の猫」
「光の猫」。
皆様は、何のことだと思われますか。
実は、スウェーデンの伝統的なクリスマス菓子の一つの名前になります。
サフランの入ったパンを、独特な形に作って焼いたものです。
「ルッセカット」の画像
なんとなく猫が2匹まとまって眠っている形に見えないこともありませんが、なぜこれが猫と呼ばれるのか、筆者には不思議です。
昔、悪魔が配るパンが「悪魔の猫」と呼ばれていたので、光の聖女が配るパンを「聖女ルシアの猫」と呼んだのが始まり、と書いてありました。
「ルッセカット」の由来
スウェーデンに於いては、遠い南の国から運ばれてきて、「黄金にする」という意味の名前のサフランが、不思議な魔よけの作用がある、という迷信があり、冬の時期に悪魔を避けるために作られ始めたようです。
この国にキリスト教が入る前から、氷の巨人や霜の巨人や霧の巨人という魔物が跋扈していたので、それを避けるには温かく光に関連するパン、ということになったのではないかと推測されます。そして甘くしてエネルギーをとることで、寒さへの対抗ともなったのでしょう。昔のルッセカットはこの形だけではなく、いろいろな形があったそうなのですが、今はこの形が一般的となっております。
昔の形のルッセカットというのは、どこで見られるのか知りたいもの、と最近は考えて、いろいろと探し回っております。
どなたかどこでみられるかご存じなら、教えていただけますとありがたく存じます。
「ルッセカット」について