平和に世界に広まったレシピ、揉めたレシピ

ケーキ作りは化学実験に近い

皆様は、ケーキ作りにはある程度正確なレシピが必須、という事はご存じでしょう。

目分量で作るのは、案外難しいものです。

というのは、ケーキ作りというのは、化学反応の応用の側面が大きいからです。

そして味見をするだけでは、なかなかレシピを正確に類推するというのは難しいものなのです。

穏便に世界に広まったレシピ

話は変わりますが、世界的に人気を博しているケーキ、といえば、皆様は何を思い浮かべられますか。

まず、シフォンケーキの名前を思いつくお方も多いと思います。

このケーキは、カリフォルニアのハリー・ベーカーというお方によって最初に作られ、その後、レシピがある会社に売却されて、世界中に広まり、人気を博しております。

このケーキのレシピは、平和裏に世界に広がったといえるでしょう。

型から出したばかりのシフォンケーキ

シフォンケーキの画像

広まった後で大揉めになったレシピ

しかし、公開されたあと、訴訟沙汰でもめたケーキレシピ、というものもあります。

あちこちの県庁所在地のデパートに支店がある、「ザッハトルテ」です。

元々は、メッテルニヒというお人の開いた国際会議で供されたチョコレートケーキで、当時16歳のザッハーという職人が作ったものでした。

しかし、レシピがあちこちに広がり、「どのお店が出しているものがオリジナルなのか。」ということで裁判沙汰になり、30年近くももめたそうです。

こういうのを泥仕合とでもいうのでしょうか。

お皿にのったザッハトルテの画像

ザッハトルテの画像

そして、挙句の果てには、現在、一部のマニアの間では政略結婚でレシピが漏れた、という噂までたっている始末です。

しかし、今でもレシピは特許をとったりするのが非常に難しいカテゴリーのものであり、一部を変えただけで違うものになってしまうので、権利関係の取り扱いが非常に難しくなっております。

皆様も、アルバイト先等で見たレシピを漏らすのは厳に慎まれた方が、後々トラブルに巻き込まれずに済むと思います。

シフォンケーキの歴史https://shop.sweetsvillage.com/blogs/knowledge/chiffon-cake

ザッハトルテの歴史

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%83%E3%83%8F%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%86

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モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

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