玉石混交なこんにゃく料理
皆様は、ひと昔前に流行した某グルメ漫画や、日本料理店等にて、「こんにゃくの刺身」というものを見た事があると思います。
筆者も、何度か食した事がありますが、なかなか美味しいものもあり、可もなく不可もなくという味のものもあって、玉石混淆なお料理です。
こんにゃくの刺身の画像
しかし、不覚にも、何故「こんにゃくの刺身」が出来たのか、という事を、今まで深く考えた事がありませんでした。
「こんにゃくの刺身」が出来た理由
最近になって、或る料理図鑑にて、「不祝儀膳」というものの写真を見たとき、なぜ「こんにゃくの刺身」があるのか分かったように思います。
そこには、普通のご祝儀膳で魚料理がある皿の位置に、「こんにゃくの刺身」が置いてあったのです。
不祝儀のお膳だけれども、いろいろと事情があってある程度豪華にしたい、というお客様の要望があって、お刺身の代用として、「こんにゃくの刺身」というお料理が成立したようです。
格式の高いお寺のお坊様が来るとき等の御膳用などのシチュエーションが想定されます。
昨今、あく抜きなしで食べられるこんにゃくが結構出回るようになってきていたり、こんにゃくゼリーが販売されるようになったりして、こんにゃくの地位がまた上がってきたように思います。これから、低カロリーで価格もお安いこんにゃくが普及してくれると嬉しいと思います。
特に、ダイエット用の「こんにゃく米」製品がもっとお安くなってくれると有難いのに、と思っている今日この頃です。
こんにゃくの刺身について