美味しいサケ「トキシラズ」
皆様は、「トキシラズ」という鮭がいるのをご存じでしょうか。
1万匹に1匹位の割合で、5月から7月に漁獲される、卵も白子も持っていないサケの事です。シロザケがほとんどだそうですが、他の種類のサケもいないわけではないようです。
卵や白子を作って維持するのに体力や生命力を使っていないため、身に脂が乗っていて、大変に美味です。
筆者も1回しか食した事がありませんが、おいしい魚でした。
サケの画像
成熟しないサケ科の魚
この時知らずの原理を、養殖魚に応用したものも、昨今で生産されております。
「3倍体」の魚です。
この魚は、染色体というものが普通の魚と違っているため、オスでもメスでもなく、卵や白子にエネルギーを使わないため、大きく育ち、脂ののりもよくなるのです。
「成熟しない」メリットもあるものです。
3倍体の不思議
植物の場合は、動物よりも頻繁に3倍体の個体が見受けられます。日本の彼岸花、種なしスイカなどです。
また、3倍体から6倍体という形になって、また繁殖出来るようになり、新しい花が咲く、ということもまれにあると聞いております。
筆者としては、ザクロの3倍体の木の品種が出来て、種なしザクロをおいしく食べられるようになるといいと考えておりますが、そうなると、種に含まれるポリフェノールが無くなるかな、といらぬ心配をしております。
どうも、ザクロに含まれる自律神経を安定させる効果がある成分は種にあるようだと、私は考えているからです。
皆様は、これからどんな「食の景色」を見てみたいと思われているのでしょうか。
トキシラズについて
3倍体養殖魚について
https://fish-exp.pref.shizuoka.jp/fuji/0005/2017/171222.html