中華街の名物だけれど、日本人考案のお菓子
フォーチュンクッキーは、ちょっと前に流行した歌で有名になりましたね。
中華街名物という事になっておりますが、実は、もとはアメリカに移住した日系のお方が初めて作ったものだそうです。
日本の神社にあった「おみくじ」の習慣をヒントにして思いつかれたようですが、ここに、戦争が影を落とします。
第二次世界大戦の時、日系人は強制収容されてしまい、日系人のお店が街からなくなったので、このお菓子は中国系のお店で引き継がれ、今、アメリカ発祥の食文化として、世界各地や日本の中華街で販売されている、という経緯があります。
フォーチュンクッキーの画像
中国では、月餅にメッセージを入れて交換する、というような場合もあったそうで、民族文化的に食べ物に紙片を入れる、という事に抵抗がなかった、というのもあるようです。
ちなみに、今の日本では、このフォーチュンクッキーや、「からからせんべい」を例外としている意外は、食べ物の中に見えないように物品を入れるという事は法律に触れるので、販売されている「ガレットデロワ」にも豆が入るようになっております。もっとも、フランスにて「ガレットデロワの中に入っている陶器製の人形「フェーヴ」も、もともとはソラマメという意味なので、そんなに間違ってはいないと思いますが。
筆者の提案「からからせんべい」の国際発信
筆者の考えとしては、いっその事、大きな「からからせんべい」を作って、日本でも世界発信したら面白いのではないかと思います。もしかすると、「からからせんべい」が、フォーチュンクッキーの発送の源だったのかもしれない、とも思います。
「からからせんべい」とは、山形名物の中におもちゃが入った民芸和菓子になります。
これは、中に小さな和風のおもちゃが入っている三角形のせんべいですが、このままでも海外のインバウンドのお客様に喜ばれそうです。
このタイプのお菓子のもっと大きなものを作って、世界発信すれば、きっともっといろいろな人に喜んでいただけると思います。
この企画を、どこかで実現してくれないかな、と思っている今日この頃の筆者です。
フォーチュンクッキーについて
からからせんべい