「猫のスープ」のお話

不思議な名前のスープ

「猫のスープ」と聞くと、皆様はどう思われますか。

現地スペインの言葉では、「ソパ・デ・ガタ」雌猫のスープとなります。

固くなったパンとイワシ缶とニンニクをオリーブオイルで炒めて作るスープです。

寝転がっている茶トラの猫の画像

猫の画像

この「猫のスープ」の名前の由来は、猫にやると喜ばれるからという説がメジャーですが、

昔は猫を入れたスープだったから、という恐ろしい俗説もあります。

この俗説のせいか、インターネットではこのスープについての話題を見つける事が出来ませんでした。

ヨーロッパの食糧事情が悪かった時代

筆者が大昔に読んだスウェーデンの民話では、牧師様へ出すごちそうがないから猫をつぶしてウサギだということにして出そう、と聞いて猫が家から逃げ出して冒険する、というのがありました。ヨーロッパのいたるところでお肉がない時にはこういう事態が起こっていたようです。

尤も、ラビットと呼ばれるアナウサギだと言って出したらすぐにばれたと思うので、牧師様の為に苦労して野兎、ヘアーを捕まえてごちそうします、等といって出すつもりだったのではないか、と推測されます。

「ラビット」は結構な頻度でヨーロッパの食卓に上がっていたため、猫の料理を出したらラビットではないとすぐに分かってしまった事でしょう。

いまは動物愛護の精神がヨーロッパ中に浸透し、食料事情もよろしくなったので、猫が「猫のスープ」に入る事はないと思います。

猫は、大概の国で可愛がったりネズミをとってもらったりする動物になった、という事でしょう。

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モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

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