調べて驚いた「神々の食べ物」の正体
先日、「神々の食べ物」についてのブログ記事を書かせて頂きましたが、他にそういう名前のお菓子が無いものかと検索して調べてみたらドイツ語で「ゲッターシュパイゼ」、神々の食べ物という意味の名前のお菓子がありました。
どんなものかと画像を見たら、なんと単なるゼリーでした。
日本の箱入りインスタントゼリーのようなもので、価格もお安いようです。
ゼリー菓子作りの様子の画像
「神々の食べ物」が世俗化した事情
もう少し文献で調べてみると、レッドカラントを使った赤く美しいゼリー菓子が、ノルウェーでは「ヨハニスビア・ゲッターシュパイゼ」と呼ばれて喜ばれているらしい事が分かりました。
帝政ロシアでも、宮廷の食卓外交にフルーツコンポートを使ったゼリー菓子が食事の締めくくりのデザートとして出されていたと記憶しております。
食用ゼラチンが工業的に大量生産される前の時代は、ゼリー菓子はステイタスシンボルとなるお菓子だったようです。
それがゼラチンが大量生産されるようになってから、だんだんと値段も地位も下がっていった、という事が推測される訳ですが、神々の食べ物がスーパーの棚にお安く並んでいる事態を知ると、日本人の感覚としては少し驚きます。
ちなみに、ドイツでは単にゼリーというと肉の煮汁の煮凝りを示す場合が多いそうです。
そろそろ暑い季節になって参りましたので、筆者の家でもそろそろゼリー菓子を何か作ってみようかと思います。
ゲッターシュパイゼについて