ジャガイモによる学校での食中毒
今年もまた、学校で栽培したジャガイモを調理実習で使った中毒案件が発生しました。
筆者が昨今懸念していた事が、やはり起こりました。
このところ、気温が上がってきているので、冷涼な気候での栽培が向いているジャガイモは、いくら暑さに耐性がある品種を作ったにしても、作物の栽培経験が浅い小中学生等に栽培させては危険なのではないか、と筆者は考えていたのです。
ジャガイモの画像
あまりうまく栽培できなかったジャガイモというのは、芽の部分だけではなく、芋の形をしている地下茎にまでソラニンという有毒成分が発生してしまうので、うっかり調理実習で食すると、中毒して搬送される事になります。あまり重症の人が出なかったので、安心しました。
筆者と致しましては、そろそろ学校でのジャガイモの栽培はやめたほうがよろしいのではないかと考えております。
学校で教育目的で栽培する作物の提言
代替案としては、比較的簡単に栽培出来て果実が有毒になる心配のないプチトマトやほうれん草、かぼちゃ、シソ、サツマイモ等を教育目的で栽培するのがよいのでは、と考えているのです。
プチトマトやサツマイモ等は、鳥や動物が食べにくる可能性がありますが、鳥を防ぐネットのかけ方等も勉強の一つになるのではないでしょうか。
もしくは、サツマイモが技術的に芋を収穫するのが難しいなら、四国某県にて品種が作られた「葉を食する為のサツマイモ」等もよいのではないでしょうか。
とにかく、学校の調理実習で中毒、等という事でトラウマになり、料理嫌いの人が増えたりすると困るので、各地の教育委員会と文部科学省にはご一考頂きたいと思います。
ジャガイモの食中毒についての注意喚起