美味しいウナギの調理法
皆様は、「ウナギのかば焼き」はお好みでしょうか。
筆者も好きで、たまに食べに行きます。
昨今、好みのかば焼きを出すお店が廃業してしまったのが残念です。また、どこか探す事にしようと考えております。
ウナギのかば焼きの画像
昔はファストフードだった「ウナギのかば焼き」
皆様は、昔はウナギのかば焼きは高級料理ではなく、今の某フライドチキン店のようなファストフードだった事はご存じでしょうか。
大昔は、干して保存食、夏バテの際の栄養強化食として食されていたようで、万葉集にも「むなぎ」の名前で書かれております。
何故「むなぎ」と呼ばれていたのか、長年不思議だったのですが、養殖ではない野生ウナギは胸が黄色いそうで、そこから、「胸黄」という名前になったようです。また、口から串を通してそのまま焼き、それが蒲の穂に似ていたので「かばやき」と呼ばれるようになった、というのが今は主流の説となっております。
江戸時代までは体力回復の為に食べるもの、とされていたようですが、江戸時代にみりんの生産が盛んになり、今のようにたれをつけて焼いて食べるようになると、「美味しくて好まれる食べ物」に一気に変わりました。道端の屋台で焼いてお客様に供する美味しいファストフードだったようです。池波正太郎先生の小説にも、そんな風景が描かれております。
それ以前の時代、安土桃山時代にもかば焼きはあったようですが、醤油とみりんの流通量が足りなかったので、庶民の味ではなかったようです。
次の「土用の丑の日」
この次の今年の「土用の丑の日」は、10月28日だそうです。このころは、本格的にウナギの脂が乗り始め、美味しくなる時期にもあたりますので、今回の土用の丑の日に食べそこなったお方も、この日を狙ってみられてはいかがでしょうか。
ウナギのかば焼きについて