日本では気楽に食べられるバウムクーヘン
皆様も、一度はバウムクーヘンを召し上がった事がおありかと思います。
日本ではすっかり一般化したお菓子で、今やコンビニエンスストアでもお店によってはおいてあります。
バウムクーヘンの画像
ドイツでは一部地域の特別なお菓子
しかし、バウムクーヘンが生まれた国であるドイツでは事情が少々違うようで、ドイツ国内の狭い地域で、お祝いの時にだけ特別に注文して作ってもらって食するお菓子のようです。
また、技術のある職人様がつきっきりで焼かないといけないお菓子なので、少子高齢化の進んでいる現在、なかなか職人様が確保できず、技術継承が途絶えかけている地域もあるそうで、日本の某有名お菓子メーカーに教えてほしいと連絡がきた事もあったそうです。
というような事情で、日本に来てから初めてバウムクーヘンを食べた、というドイツのお方や、名前も知らず、日本のお菓子と思っているお方もおられる、という話も聞きます。
バウムクーヘンにはドイツ国内では厳しい定義があり、ベーキングパウダーを使ってはいけない、とか、レシピの配合もこれでなければいけない、とか、職人が焼いたものでなければいけない、というような厳しいルールで管理されているので、高級菓子になったり、継承者がいなくなる騒ぎになっているようです。
日本独自のバウムクーヘン
日本ではその定義に縛られず、いろいろなレシピのバウムクーヘンがあります。
私の存じ上げているかなり美味しいバウムクーヘンを作っている東北某所のパティスリー様では、日本酒や米粉も入れて風味を出しているそうです。
また、日本にはバウムクーヘンを焼くロボット装置もあるので、コンビニエンスストアで気楽に食せるお菓子になっている一因でもあるようです。
とはいえ、日本人のおおらかさというか適当具合というかで、美味しいお菓子が気軽に食べられる事はとてもいいことだと思います。
バウムクーヘンについて
https://column.enakawakamiya.co.jp/western/baumkuchen-about.html