暑い季節に美味しいスイカ
この夏は、スイカをたくさん召し上がったお方が多かったのではないかと推測致します。
筆者の自宅でも、結構な分量のスイカを食しました。
スイカの画像
スイカ栽培の歴史
スイカの原産地はアフリカのカラハリ砂漠と言われております。
ずっと前に映画になった、コイサン族がいまでも生活している土地になります。
この土地で暮らしているコイサン族の方々は、今でもメロンより少し小さいくらいのスイカの原種を採取し、シチューにして食しておられるそうです。
皮から種まで砕いて、煮込んで食しておられました。
色は、灰褐色というような色合いだったと記憶しております。
果肉が鮮やかな赤や黄色になるのは、栽培品種が出来てからという事のようです。
エジプトでは4000年前の壁画にスイカの絵が書いてあり、栽培されていたことが分かっています。
また、日本には少なくとも平安時代には伝来し、江戸時代には有名な品種なども出来ていたようです。
昔のスイカは、単なる庶民の甘みというだけではなく、夏場の安全な水分補給源ともなっていた模様です。
当時は細菌学という概念は無く、夏場に細菌が多くなりがちな水を飲んで体調を崩す人も多かったので、スイカから夏場の水分をとって人々は動いていたようです。
4000年ほどの時間で小さなメロン大の原種から、直径30センチまで大きくしたのですから、人間の執念はたいへんなものだと思います。
ちなみに、トウモロコシを完全な栽培植物にするには、8000年かかっているらしいので、それに比べればスイカは扱いやすい植物と言えるのでしょうか。
スイカを購入するときの悩み事
昔は、大きな1玉のスイカを切り分ける時に誰のが大きかった、等ともめごとの種になるケースもございましたが、今は切り分けられたスイカがパック詰めになって売られているので、そういうトラブルも過去のものになる時代が迫っている感じが致します。
しかし、筆者と致しましては、パックに入っている小さく切られたカットスイカは、なんとなく空気に触れている時間が長いせいか味が違うような気がするので、小玉スイカを買って切った方が美味しいのかな、と毎回売り場で夏になると悩んでおります。
皆様は、この問題をどう思われているでしょうか。
スイカの歴史