以外に質素だった天下人の食事
このところ、海外配信の時代劇ドラマが人気を博しているようですが、皆様は、そのモデルになった「徳川家康」様に興味はございますか。
かのお人は、生涯麦飯を主食とし、重度の健康オタクだったと資料には書いてあります。
質素倹約を旨として麦飯を食していたように書いてあるものもありますが、どうも麦飯の健康効果を知っていて食していたように筆者には思えます。
麦飯の画像
評判が悪くなっても構わず調剤
また、徳川家康様は自分でも健康や医術や調薬に一家言あるお方で、医師が処方や医術を間違えると厳しい処罰をしたり、自分でも調剤を行ったりしていて、その件で他の戦国大名に陰口をきかれていた、という話も伝わっております。(当時は医師の身分はあまり高くなかった為、医師のまねごとをするのがあまりよい事と思われていませんでした。)
痛恨の自己診断の医療ミス
徳川家康様は、当時としては長寿の75歳まで存命されておられました。
晩年の状況を書いた文献を見てみますと、どうも胃がんではなかったか、というような症状が見受けられます。
鯛の天ぷらの1件は、自分で判断なさったなら、食欲不振を打開しようと、美味しくて力のつくものを食そうとなさったようですし、八味地黄丸を自分で作ったものを服用なさっていたようですが、胃がんへの対応としては間違えていたようです。
胃がん患者が、トリカブトを含む製剤を常用し、また、胃に負担がかかる天ぷらをニンニク醤油で頂いたりしたら、それは容体が急変してもまったくおかしくない、と後世の人間だから分かりますが、これは岡目八目というもので、当時の本人には分からなかったのでしょう。意見の合わない侍医を島流しにしたりせずに、いうことを聞いておられたら、70代後半から80代くらいまでは何とか生きておられたのではないか、と筆者は推測致します。
しかし、自分に判断力があるかないか、というのを判断するのは、結構難しいもので、特に、権力の座についた事があるお方は、自分の判断力が鈍っている、と気が付きにくいものでしょう。
これこそ「是非もなし(仕方がない)」の典型と言える歴史事実なのかもしれません。
徳川家康様の食について
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK24034_U2A920C1000000/