好みの天ぷらの種
皆様は、「天ぷら」はお好みでしょうか。
筆者は、サツマイモや、イカや、エビの天ぷらが好みです。
それ以外にも、季節にはヨモギやタンポポの若葉の天ぷらも美味なものです。しかし、昨今の筆者の居住地にはなかなかきれいな所にこういった植物が生えていないので、いっそ自家栽培しようかともくろんでおります。
マイタケの天ぷらの画像
天ぷらという言葉の語源
天ぷら、という言葉の語源と致しましては、諸説が渦巻いている状況です。結局、この論争の終わりはないように思います。
スペイン語のテンプロ(宣教師がいる教会)とか、ポルトガル語のテンペロ(料理するという意味)等、が主だった説のようです。
時々手紙をやり取りしていたスペインのガリシア地方出身の史神父様は、季節の変わり目ごとに食べる揚げ物、テンポラスがなまったものだ、と主張して譲りませんでした。
これも有力な仮説なのかもしれません。
尤も、その神父様は、小さい頃その揚げ物を作っているキッチンから許可なしに持っていって食べて、(要約するとかっぱらいをして)家政婦さんに追いかけられるのが毎年恒例だったともおっしゃっておられましたが。
天ぷらの種についての考察
天ぷらに海産物が多く、肉類の天ぷらがあまり見られないのは、やはり、これがキリスト教の祭日と関係があり、その時には魚類を食べる事が奨励されていた、というつながりがあるのだろう、と筆者は考えております。
キリスト教の祭日の中には、肉を禁じて、その間は魚等を食する、という決まりがある地域もあるのです。
極端な場合、乳製品やチーズも制限されるので、結構大食漢で肉類を多く食べている欧米のキリスト教徒の方々には食事が物足りず、油で魚類を揚げてボリュームを増して食して満足を得ていたのかもしれません。
こういった経緯はともかく、今日の日本の「天ぷら」は、家庭の気軽な食卓にもありますが、ちゃんとしたお店の高級料理という側面も出てまいりました。
芸術的な職人技で作られた天ぷらを一度食してみたいと思っている筆者ですが、懐の温度の関係で今は叶いません。
油分を胃が拒絶する年齢になる前に何とかしたいものです。