クリスマスのお菓子「シュトーレン
皆様は、ドイツのクリスマス菓子として知られる「シュトーレン」はお好みでしょうか。
筆者の自宅には、この時期複数のシュトーレンが集まる事態となります。
シュトーレンの画像
クリスマスの到来を待ちながら、薄く切ってすこしずつ食するのが楽しみです。
「おくるみに包まれたキリストの乳児時代を表す」という説と、柱や坑道を表す単語から来ているという説の2つが有力です。
クリスマスに食べられるシュトーレンの中でも、「ドレスデン式」という正確な規約が決まっていて、それに適合したものでないとシュトーレンと名乗れない、というような厳しい決まりが現地ではあるようですが、日本では意外に気楽にシュトーレンが楽しまれている感があります。
祭日食の日常化に対する抵抗感
とはいえ、某クラウドファンディングサイトにて、「シュトーレンを日常の食べ物にしたい」というチャレンジを見た時には、そこまで日常化していいものだろうか、と頭の古い筆者は考え込んでしまいました。
お雑煮を毎日食べるようなもので、興覚めしそうな気がしてなりません。
今、日本中に流通しているあんパンや食パンも、昔はぜいたく品だったのが、日常食品まで普及している訳ですが、それとは別のように思えて、なんとなく感覚的にクエスチョンマークが拭えずにおります。
シュトーレンの歴史
もともとのシュトーレンの始まりの記録は、ナウムブルクというドイツの町で、司教様が修道院に来た時の贈り物として作られた、というのが最古とされています。
そこから発展して、ドレスデン式シュトーレンになったようです。
当時のお菓子のトレンドは、宮廷か修道院で作られたものが、パン職人やパティシエ経由で一般化していく、というのがよくある事だったようです。
火種になりかねない記述
余談ながら、最近は危ないと思うので見ておりませんが、前にロシアの料理サイトを見ていた時、「カヴリーシカ」というロシア系のお菓子がシュトーレンに似ている、という記述がありました。
ところが、レシピを見てみるとかなり違うもので、食べる時期や理由も結構違っているように見えました。
このサイトのドイツ語訳を見た人との間でトラブルにならないといいのだが、と思っております。
行事食の事になると、どこの国民や家庭でも結構もめるものです。
美味しい食べ物があることに感謝して、世界中の人たちが平和裏に食事が楽しめると良いと思っております。
シュトーレンについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3