NGIB #01-3

NEW GAME Ⅰ BOUGHT #01

2024年11月   近年で新作で買ったゲームの紹介   愛及屋烏

イースX -NORDICS- 

Continuation from last page. 1-2 https://no-value.jp/column/84755/

各種システム

戦闘システム

ゲームシステムは基本的に今まで通りのパーティーバトルシステムを採用。                                 属性システムやスキルシステムも搭載されているが、直近の作品からの変更点が多くある。

まずパーティメンバーはアドルとカージャの二人だけで、属性も『ATK』と『BRK』の二つ。

通常攻撃を当ててSPを稼いで、場面場面でスキルを使用してダメージを与える、という基本的な方針はそのままなのだが、雑魚敵の一部やボスには「アーマー」というものがあり、これを壊さないと敵のHPを減らせない。

アーマーの体力を削るには『BRK』が高い攻撃が必要で、これを主にカージャが担当する。

アドルは『BRK』は低いが『ATK』と手数が多いので、HPを減らすのはアドルの方が向いている。要はHPを削るには『ATK』が、アーマーを削るには『BRK』が必要、という事である。

『クロスアクション』というアドルとカージャがコンビで戦う形態もある。

これの一番の利点は「コンビスキル」が使える事。                                          これは二人のSPを大量に消費するが、代わりに大威力の攻撃を行える。

ただ、普通に使うだけではハッキリ言って通常のスキルと威力は殆ど変わらず、リベンジゲージを溜める事で威力を高める形式。

このゲージを溜めるには「リベンジガード」をする事。リベンジガードとは前作までの「フラッシュガード」とほぼ同じで、これを成功させるとゲージも溜まる形式。

これで二倍、三倍、とコンビスキルの威力が高まっていくので、ゲージが最大値まで高まったらコンビスキルを打ち込むのが定石の戦い方となる。

それ以外の大きな変更点としては「フラッシュムーブ」が無くなった事と、通常のガードも追加されたが相手の連続攻撃や強攻撃を受け続けると、そのガードが崩される事などがある。

また一部の雑魚やボスは溜め攻撃を使うので、これはリベンジガードじゃないと防げないのだが、敵は通常攻撃の他にも、赤いエフェクトが発生する攻撃と青いエフェクトが発生する攻撃を織り交ぜてくる。

前者はコンビ状態によるガードでなければ防げない為、劇中で偶にある単独行動中は回避を優先して動く必要がある。

後者はダッシュ状態で接触すると自動的に回避をした後に一定時間無敵になってくれるので、むしろ積極的に攻撃に当たりに行って、無敵化からの一撃を狙いにいこう。

マナアクション

アドルやカージャが扱える不思議な力であるマナ。

これを用いて様々な技能が扱え、ダンジョンを攻略していく。使うボタンが結構あるのだが、前作Ⅸの異能アクションと同じ感覚で使うと扱いやすい。

マナストリング

主にマナの紐を伸ばして遠くのポイントに移動する。振り子運動が発生するので『がんばれゴエモン』のチェーンキセルや『ラチェット&クランク』のスイングショットのイメージが近い。

基本的には、Ⅸの『赤の王』の異能アクション『クリムゾンライン』と同じ系統なのだが、『クリムゾンライン』は場所(敵)との距離を詰める、縮地の異能なので差別化はできている。

中盤で強化されると特定の場所で足場を引き出す様な、『引っ張りアクション』が行える様になる。

マナライド

ボードに乗って水辺の上でも移動できる。                                                  強化されると出力が増し、水が流れる坂を逆走する事が可能になる。

マナバースト

マナによるチャージ攻撃。アドルは炎、カージャは氷。                                             それぞれ草木の障害物の排除、水辺での足場の生成という副次効果がある。

マナセンス

見えない足場やスイッチ等の隠されたギミックやマップ上では表示されない地面に埋もれて隠されたアイテムを見抜く為に用いる。

Ⅸの『人形』の異能アクション『サードアイ』の類似コマンドだが、強化されると周囲の時間をスローにする機能が増え、通常では通り抜けられない扉や、落ちてしまう足場等を突破可能になる。

大航海と帆船《サンドラス号》の強化

Ⅹは船での冒険が主である。帆船《サンドラス号》を操作し、オべリア湾を探索し、海図を埋めるという方式。

肝心のサンドラス号は当初は超絶オンボロ船…放置されていた古い船なので改造は必須。

改造する種類も数多くあるのだが、取り合えず基礎改修や大改修、移動速度上昇は最優先でやるべし。船速が遅いとそもそもの移動が苦行になる。

当然海上戦闘もあり、敵船と戦う事にもなるし、負ければ船は沈没する。                                     

今作最強の敵は不死のグリーガー軍団でも海賊でもない。                                          海の中にポツンと佇む偽装商船である。                                                       望遠鏡で覗くと違和感がある台詞が出て来るので、その時は放置推奨。なにせ、初対面時はこちらの船では絶対に勝てない馬鹿げた強さを持つ船だからである。

サンドラス号

本作の航海、海戦パートを担当する船。

元はカルナックに置き去りにされていた廃船予定のそこそこの帆船でカルナック少年団が秘密基地に隠していた船でしかなかったが、なし崩しにこの船を使う事になったアドル達は遊撃隊として大海原を駆ける事になる。

最初は装備も乏しく、ペチペチと威力の低い砲弾を撃つくらいしか出来ないが、乗員が増える度に各能力が上昇し、装備の開発も整ってくると評価は一変。

  • 敵船体に穴を開ける杭(バンカー)を連続でブチ込む。
  • 大渦を巻き起こしたり、炎上(凍結)させる特殊砲弾を乱射。
  • ヤマトの波動砲かと思う様な、ゴン太激強レーザーをブッパ。
  • 超加速で体当たりをしてくると思ったら、フナムシの如く高速で逃げ回る。
  • 「効かないもんね~!」とばかりに子供の遊びの如く無敵のバリアを張る。
  • 挙げ句の果てに敵旗艦や要塞に冒険家と蛮族姫が乗り込んで白兵戦で大暴れしまくる。

とまあ、やりたい放題の超戦艦へと変貌する。                                                       DLCを導入し、痛戦艦にしてもいい。

後述

作中の描写や雰囲気もそうなのだが、ラスボス戦の印象から、Ⅹは爽やかなJRPGとしての地位を確立している。毎度の事ながら地方で世界の命運を左右する戦いをする事態になってはいるのだが、それにしたって、ドロドロしたモノがまるでないラストバトルは希有。

まだ終わってしまいたくない様な、ここで終わらせないといけない様な、そんな気持ちにさせてくれる。

気分的に夏休みのような大型連休(特に夏場)にやって欲しいゲーム。

END.

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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