なかなか作れない「チーズケーキ」
皆様は、チーズケーキはお好きでしょうか。
筆者は好物なのですが、家人が今一つ好きではないので、あまり家では作れずにおります。
チーズケーキの画像
「チーズケーキ」の歴史
チーズケーキはなかなか歴史が古いお菓子で、ギリシャ時代には既にレシピがあったようです。
とはいえ、今の物とはかなり違っていたようで、この時代のものではありませんが、ローマ時代のレシピを見ると、チーズにはちみつと卵を混ぜて月桂樹の葉の上に載せてオーブンで焼く、というような事が書いてあります。
このギリシャ風のチーズケーキがローマ人によって欧州中に広まり、各地のチーズケーキが出来ました。
筆者がたまに作る「メイズ・オブ・オナー」は、英国発祥のチーズケーキ、この前作った「セルニック」はポーランドのチーズケーキでした。
この記録だけを見ると、チーズケーキはギリシャ発祥なのか、という事に見えて、実際、学会でもそのような説が主流だったのですが、人類最古のチーズがポーランドのポドハレという地域で発見され、チーズケーキの起源の時期と場所については今、定説が覆りつつあります。
クリームチーズを使わないチーズケーキ
チーズケーキを作るにはクリームチーズが必要、という事に日本ではなっておりますが、
クリームチーズが出来たのは、1872年のアメリカでの事なので、それ以前からあるレシピは、牛乳を酵素で固めただけのカードチーズや、カッテージチーズ、ドイツではクワルクと呼ばれるチーズで作られるのが一般的です。
カードチーズやクワルクは、水切りヨーグルトで結構代用できてまあまあのお品が出来るので、お試しになってみてください。
歴史と地域に根付くチーズケーキ
アメリカにはユダヤ系の人たちがチーズケーキを伝えた、と、かなり小さい頃に読んだ本に書いてあったのですが、それはポーランドのクラクフから移住してきたユダヤ系の人たちだった、と後になって知りました。
また、ナポレオンの故郷にも「フィアドーネ」というチーズケーキがあり、ナポレオンのご母堂様がパリで再現しようとしたけれど、コルシカの「ブロッチュ」というチーズが手に入らず、なかなかうまくいかなかった、という記録も読んだ事があります。
チーズケーキは地味なお菓子ですが、それぞれの歴史と地域の違いによって味わいが千差万別のお菓子です。バスクチーズケーキと日本のレアチーズケーキでは、全く別物のお菓子になります。
皆様も、その辺を念頭において、食べ比べを楽しんでみられては如何でしょうか。
チーズケーキについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%AD