ピラミッドの語源は「三角形のパン」
今までのコラムは「食べ物の話」だったのに、
いきなりの「ピラミッドの語源」という題名で驚かれたお方もおられると思います。
しかし、「ピラミッド」という言葉の語源は、古代ギリシャ語の「ピューラミス」という「三角形のパン」を意味する言葉が最も有力とされているので、今回のコラムのお題に選んでみました。
ピラミッドの画像
エジプト在住の人たちは、ピラミッドのことを「昇る」という意味のある「メル」と呼んでいたようです。
ピラミッド建造の目的
ファラオと呼ばれた王様の魂を天に昇らせるためにつくられたものということらしいです。
とはいえ、今もピラミッドの本当の建設目的については、学者様の間にて論争が繰り広げられています。王の墓ではなかったという説もあります。王の遺体がないピラミッドが大半なのも、その意見の裏付けになっているようです。王の魂を上に登らせるためのもの、という説が主流ですが、農閑期の失業対策も兼ねていた、という説もあります。
その根拠は、欠勤の理由に、二日酔いだの、親戚の葬式だのと欠勤表に書いてあることだそうです。
「ピラミッド」は残ったけれど
ピラミッドの語源になったピューラミスというギリシャの三角形のパンの画像も探してみたのですが、見つかりませんでした。現在には伝わっていない模様です。
以前に書かせていただいた、スパルタの超がつくほどおいしくない料理「メラス・ゾーモス」の付け合わせだったりしたのかと考えると、少々怖くもなってまいります。
これからが楽しみなピラミッド研究
「太陽の船」なども昨今ピラミッドの近辺で見つかっていることもあり、これからの発掘に期待しております。
現在エジプトのどこかで、未盗掘の王族のお墓が出てきたら、さぞかし考古学的に面白いものが入っているのだろうと思います。
尤も、以前に庶民のお墓の碑文の日本語訳を読んだとき、
「私はきちんと供物を備えているので、呪われる謂れはない」というようなことが書いてあり、日ごろから仲が悪い親族だったのかな、と思ったことも懐かしい思い出です。
きっと昔も、今のような人間模様があったのでしょう。
それらと今と違う価値観が両方分析で分かってくるのが考古学の面白いところかと思います。
「ピラミッド」について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89