甘くない饅頭から甘いお茶菓子の饅頭への変遷

もともとは食事だった「饅頭」

皆様は、「お饅頭」はお好みですか。

筆者は、「薄皮饅頭」や、「かりんとう饅頭」などが好みです。

しかし、この「饅頭」というものが中国から日本へ渡来した時には、塩味の「お惣菜」だったということはご存じでしょうか。

中身の見える中華肉まんの画像

中華まんの画像

もともとは、中国の北のほうの主食となっているのは小麦粉類で、今、コンビニエンスストアなどで販売している中華まんのようなものが食事として食べられていました。今でもそうだと思います。

餃子も、もともとは主食に位置づけられるもので、ご飯と一緒に供して中国に進出しようとした某チェーン店が、このスタイルが受け入れられずに撤退することになった、とも聞き及んでおります。

しかし、中国で仏教の信仰が盛んになると、菜食をしなければならないお坊様たちは、肉の代わりに豆を詰めたまんじゅうを主食として食べるようになり、それが日本にも渡来しました。

しかし、中国北部とは逆で、粉物を主食にするのに抵抗があった日本国内では、甘い餡を詰めたいわゆるお茶菓子としての「お饅頭」が発明されて普及し、肉まんの代わりの豆餡饅頭は廃れてしまいました。

「塩味饅頭」のレシピ探求

しかし、筆者はこの肉まん代わりの豆餡の精進饅頭に興味がございまして、調べているうちに、「精進饅頭」のレシピに電脳空間上でたどり着きました。

こちらは、豆は入っておりませんが、なかなかおいしそうに見えるレシピです。

「精進饅頭」の潜在的な需要について

今は、大豆ミートその他の植物由来の素材がある時代なので、昔の豆餡精進饅頭よりもおいしくて洗練されたベジタリアン饅頭も作ろうと思えばできるのではないかと筆者は考えます。

現在、仏教の僧職のお方以外にも、ベジタリアンやヴィーガンの方々、また、宗教上の理由でコンビニエンスストアで普通に販売している肉まんの具では食べられない民族のお方も結構日本にいらしているようなので、そういった方々向けに、精進饅頭を作って、コンビニエンスストアなり、専門店を作って販売したりすれば面白い展開になるのでは、と思います。

どなたかこれを見ているお方に、ご一考いただき、実現していただければ嬉しいと思います。

お饅頭の歴史について

https://column.enakawakamiya.co.jp/japanese/manju-history.html

精進まんじゅう

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モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

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