パンで始まる1日
皆様は、パンはお好きですか。
筆者は、1日の初めの朝食はパンで始めるのが習慣となっております。
食パンの画像
我が家では4種類くらいのジャムとスプレッドを用意して朝食のパンにつけて食しているのですが、その日の体調によって、おいしく感じられるジャムやスプレッドが違うので、時々不思議に思っております。
戦争がきっかけで普及した「パン食」
日本の庶民の食卓から贅沢なレストランの食卓まで浸透しているパン食文化ですが、皆様は、日本にパン食が普及するようになったきっかけをご存じでしょうか。
実は、江戸時代末期の「アヘン戦争」がきっかけだったのです。
この戦争が終わった時、当時の政府は日本にも欧米列強が攻撃してくる可能性がある、と判断し、軍備増強を進めておりました。
そこで、兵の食料としてパンが優秀だという理論から、日本でのパンの生産が本格化されたのです。
安土桃山時代からパンは日本に伝来しておりましたが、あくまでも外国人向けの食べ物でした。
パンは米飯よりも保存がきき、持ち運びしやすく、焼いた状態で戦場に持っていけたので、炊飯時の煙で敵に位置を察知され、集中砲火を浴びるのを避けられる、という理論でパンの兵糧としての生産が始まったそうです。
不評だったパン
しかし、当時の兵士達にはパン食は不評で、コメが食べたいという苦情が頻繁によせられていた、とも聞いております。
やはり、人間というものは、慣れた食べ物からの転換は大変なのでしょう。
ところが今は、学校では「米飯給食」の頻度の方が少ない状況になってまいりました。
昨今の小麦粉高騰の影響で、米飯給食の日が増えてきたのですが、今度は子供たちから、パンの給食が食べたい、という苦情が出てくる事態にもなっているそうです。
江戸時代の人がこの状況を知ったらなんと言うのか、聞いてみたいような気がいたします。