クレオパトラも「クグロフ型」のお菓子を食べていた?
筆者は、先日の「クレオパトラのケーキ」のレシピを紹介した際に、古代エジプトでは平たいケーキを食べていたと推測されます、と書かせていただきましたが、文献を調べた結果、
もしかすると、クレオパトラ7世はクグロフ型を使ったお菓子を作らせて食していた可能性も出てまいりました。
あるお菓子関係の文献によると、古代ローマ時代の遺跡から、今よりは高さが低いものの、「クグロフ型」が出てきた、という記述があったのです。
クグロフの画像
その遺跡の年代は2000年程前と推測されるので、ぎりぎりでクレオパトラ7世が生きていた年代と重なります。
また、古代エジプトでは木型や陶器の型で作ったお菓子が王宮で供されていたようです。
クグロフ型とクレオパトラ7世に関する筆者の推論
もしかすると、ガイウス・ユリウス・カエサルは、本人は気が付かなくても、身近に仕えていた女性の召使の入れ知恵で、この型を女王様にプレゼントすると喜ばれますよ、といわれてエジプトに持ち込み、クレオパトラ女王が当時の宮殿の厨房の担当者に命じて、エジプトのお菓子の種を中に入れて焼かせていた可能性もゼロではありません。もともとギリシャ系のクレオパトラ女王様の家系ですが、クレオパトラ7世様の時代にはすっかりエジプトの風俗になじんだ王家になっていたと聞き及びますので、この型はたいそうエキゾティックに見えて喜ばれたのではないかと思います。現在の私たちでも、なんとなくクグロフ型のお菓子を見るとわくわくしますから、昔はもっと嬉しい感覚があったことでしょう。
もっとも、厨房の担当者は、型から焼いたお菓子を外すのに結構苦労したとは思います。
なんの証拠もない推論ですが、どなたか検証してくださると嬉しいと思います。
クグロフ型について