生産が増え始めた国産の半発酵茶
昨今、筆者は国産の紅茶の生産が少しずつ伸びて来ている事を知りました。
皆様もご存じの通り、茶の木の葉を完全に発酵させたものが紅茶で、発酵させずに作ったのが緑茶という分類になっております。
好奇心から、半発酵茶といわれる中国茶系のお茶は日本で作られているのか、と調べてみると、結構な産地で今は作られるようになってきている模様です。
ウーロン茶の葉の画像
筆者のこれからの飲料傾向予想
昨今、コーヒー豆が気候変動でだんだんと収量が減っている中、おそらく茶というものの需要が伸びてくると思います。
コーヒーは種子を使用するものなので、実らないとなかなか難しい面がありますが、茶は葉が出る状況なら収穫できます。茶の収穫も苦労が多いとはいえ、これからの収量の減りはコーヒーより緩やかなのではないかと筆者は考えております。世界中で今一番飲まれているのは紅茶ですが、昨今、緑茶の健康効果も世界中に知られるようになり、ケニアの茶園でも作られるようになってきております。
日本の製茶業の目指すべきベクトル
このような世界の流れに対抗して、日本の茶業を振興させるには、ハイグレードの緑茶を作る、紅茶の産出量を伸ばす、という策のほかに、半発酵茶である中国茶の産出量も伸ばすとよいのではないか、と筆者は考えるのです。ダイエット効果があると謳われ、また、砂糖を入れずに飲むのがポピュラーな中国茶の人気が、これから高まってくるのではないかと筆者は予想しております。
日本の紅茶も、最初のうちはどのような味が好まれるのかわからず、作り手が困っていたような側面がありますが、昨今はそれがわかってきた業者様も出始めました。半発酵茶というのは、どの段階で発酵を止めて炒るかというタイミングが難しいものなのですが、これも、一度理解さえすれば日本の製茶業者にできないことではないと思います。
このブログをご覧になっておられる製茶業者様がおられましたら、是非、真剣に検討を頂きたいと思います。そしてぜひ、ティーバッグではなくて、リーフティーの生産を増やすことも考えていただきたいものです。筆者は、ティーバッグの紙の味があまり好きではないので、これは個人的なお願いですが、検討していただきたいと思います。
国産中国茶について