ペットを飼いたい

仲の良い友人が、オカメインコを飼っている。以前、その友人の家に遊びに行ったとき、そのオカメインコと触れ合わせてもらった。

友人のオカメインコは非常に可愛がられているためか、性格は穏やかで優しく、噛みつきもしない良い子だった。目は澄んでいていて、とても愛くるしい。

私はオカメインコの虜となり、家に帰ったらさっそく母に「オカメインコっていいなあ」と言い出した。

その後も図書館で本を借りてオカメインコの種類をいくつか見た。私はその中で、黄色い子がいいなあと思った。ルチノーという種類のオカメインコである。黄色くて、頬っぺたは赤くてかわいい。

オカメインコは最大で18年も生きるという。犬や猫よりもよっぽど長生きだ。

飼うことに関して、母は賛成はしなかった。でも、話してみたことに対して少し興味を持ったらしい。一緒にペットショップに行ったときは、「オカメインコ、かわいいね」と言ってくれた。よし、手ごたえは上々である。

しかし、結局のところ、父の頑なな反対にあって断念した。父は生き物を飼うのは絶対に許さないと言う。それは犬や猫であっても、鳥であっても、何であってもダメだという断固としたものだった。

それでもしつこく飼いたいと言えば、「お前が自立して、家を出てから勝手に一人で飼えばいいだろ」とすげない返事をよこされる。…当然ちゃ当然か。

まあ、確かに私はもうアラサーだ。普通なら、自立して一人暮らしをしている人生だとは思う。結婚していてもおかしくない年齢だ。それなのに、まだ就労継続支援事業所に通い、親のすねをかじり続けている。メンタルクリニックに通い、まだ治療を続けている。

よくよく考えたら…よくよく考えなくても…自立もしていないくせに、オカメインコを飼いたいなんて言ってる場合じゃないよな…。

そんなふうに自己嫌悪に陥った私は、オカメインコを飼うのをほぼ諦めた。ときどき、微かな願いを込めて「家でオカメインコを飼いたいな。自分でお金出して飼うからさ。世話もちゃんとするし」と言ってもやっぱり容易く打ち砕かれる。自分でお金を出そうが、世話しようが、「実家に動物は絶対NG」という父の信念は揺るがない。

オカメインコ以外にも、私は柴犬や黒猫、マイクロブタやデグー、ファンシーラットを飼いたいと思ったことはある。

柴犬は、親戚が飼っているのを見て、かわいいと思ったことによる。

黒猫は神秘的で美しいと思うから、昔から魅力的に感じて飼いたいと思っていた。

マイクロブタは、近頃、ブタカフェを見に行ったときにその愛くるしく尻尾を振る姿に目を奪われたことから羨ましく感じ、飼いたくなってしまった。

デグーやファンシーラットに関しては、動物カフェで触れ合い、魅了されたことに始まる。

しかし、デグーやファンシーラットを飼いたいと口にしたとき、父だけでなく母からも猛烈な反対を受けた。母はデグーやファンシーラットをネズミ呼ばわりして非常に毛嫌いしている。

母が「昔ハムスターを飼っていた」と語っていたことを覚えていた私は納得がいかなかった。

「それを言うならハムスターだってネズミみたいなもんじゃん。ハムスターが大丈夫だったなら、デグーやファンシーラットだってかわいいと思うよ」と反論したが、母は尻尾があるからという理由でデグーやファンシーラットをネズミ呼ばわりするのをやめなかった。

しかし、ドラえもんでもないくせにどうしてこんなにネズミを嫌うのだろうと不思議に思う。聞いてみると、母の子どもの頃、彼女の実家にドブネズミが出て気持ち悪かったという話を聞かされた。

しかし、私としたらデグーもファンシーラットもドブネズミとは全然違うし、ネットや本で見てみたところ、賢い上に懐いてかわいいという情報を得ている。

母にハムスターをかわいいと思う感性があるのだとすれば、デグーやファンシーラットだって愛おしく思う可能性が十分にある。

そのように力説した私だったが、父の動物NGの意志と同じくらい、母のネズミNGの意志は固く、断念せざるを得なかった。また、私がいくら説明したとて、「デグーやファンシーラットはドブネズミだ」という母の考えを覆すこともできなかった。

ああ、いつか、実家から離れたらペット可のマンションに住んで、オカメインコかファンシーラットを飼いたい。自分の子どものように愛情を注いで、楽しく暮らしたい。

もしも恋人が一生できなくても、ペットを飼えたらとても幸せなのではないか。

自立をして、一人暮らしを始めたら、絶対にペットを飼う。そのつもりで今後も頑張って生きていくつもりだ。

終わり

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テオ

はじめまして。テオと申します。自閉症スペクトラム障害(ASD)です。主に物語とエッセイを書きます。よろしくお願いします。

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