占いを受けた話

この前、とあるイベントに行った。
そこでは、マッサージを受けられたり、雑貨を買えたりすることができるのだ。その他だと、手相やタロットカード占いも受けることができる。

私は真偽は別として、占いを受けるのが好きだ。だから、よく母と一緒にそのイベントがやっていると遊びに行く。今回は、そのときに受けた占いについて書こうと思う。

その占い師さんは、編みぐるみやブローチのようなものも売りつつ占いをしていた。占い師さん自体もファンシーな感じの恰好をしており、とてもメルヘンチックでかわいらしかった。
私はかわいいものが好きだし、占い料金もそれほど高額ではなかったので、この人に見てもらおうと思った。

その人の占いの紹介には、「守護をしてくれる龍や神、天使や妖精などの存在からメッセージを受け取る」というようなことが書いてあった。人にはそれぞれその人を守護してくれる存在がいるというのだ。

私はこうした世界観は素敵だな、と思う。自分が一人だけで生きているわけじゃなくて、誰かが見守ってくれているのだな…。そんなことを思うと勇気が湧いてくる。それになんだかファンタジーの世界の住人になったみたいで楽しくもなる。

こうして面白がりながら、タロットカードで占ってもらった。占い結果はあまり良く覚えていないので、何とも言えない。

多分、「理想が高いようだけれど、周りから見たらあなたは幸せそうに見えている」というようなことだった気がする。「理想が高いのは悪くないが、こうしなければならないという思い込みで苦しくなっているのではないか。思い込みを捨てれば、楽しくなるよ」ということも言っていた。

なんだ、割とおぼえているじゃないか。我ながら感心感心。

私は、その他にも「守護している存在からのメッセージを読み取る」と説明書きに書いてあったことから、「その、守護してくれる存在が見えるんですか?」と半ばわくわくしながら聞いてみた。

その占い師さんは、1つ間を空けてから「見えることもあります」ということを言った。含みのある言い方だが、まあいい。見えることもあれば、見えないこともあるのだろう。恒常的に見えているとしたら生活に支障が出てしまうかもしれないし。

私に関して言えば、出たカードから推測するに妖精と縁が深いのではないか、という話になった。
妖精と縁が深い人は自然のあるところへ行ったり、葉や木に触れたりすると良いとのこと。

残念ながら、私には不思議な存在を見る力が無い。だから、仮に妖精がいても気づいてあげられない。なんだか切ないな…と思う。

こうして占いは終わり、お金を払って席を立った。

ちなみに帰る直前、「かわいいですね」と言ったら、占い師さんの少し照れている様子を見ることができた。

他にも占いのブースはあったし、手相やマッサージのブースもあった。
けれども、あまりピンとくるものがなかったので、占いを受けている母をチラ見してから会場を後にした。

会場の外は雨が降っていた。少し肌寒い。

一瞬会場に戻ろうかとも考えた。しかし会場は座って休むスペースもないところだったので、占いもマッサージも受けず雑貨も買わずにそこでウロウロするのも変だし邪魔になるなと判断してやめた。

小型の傘を差しながら、さっそく私は「もしも妖精が見えるようになったら…」と空想にふけりだした。もし妖精が見えるようになったら、きっと友達になっておしゃべりをしたり、冒険したりしたいな。

体は大人、頭脳は子ども。逆コナンのような人間。それが私である。

あの占い師さんが言っていることが正しいかどうか調べる気もないし、どうでもいい。
楽しかったのならそれでいい。

だから、占いを受けて良かったなあと思った。

終わり

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テオ

はじめまして。テオと申します。自閉症スペクトラム障害(ASD)です。主に物語とエッセイを書きます。よろしくお願いします。

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