スポーツものに出てくる不良

1話だけ観てやめたドラマがある。日曜劇場の「ギフト」だ。現在も放送中だし面白いと思っている人はたくさんいると思うから、どうしてやめたのかについては書かない。あまり水を差したくない。

「ギフト」には車いすの不良が出てくる。いずれ、車いすバスケのチームに加入し紆余曲折の末、良いプレーヤーになるのであろうことが容易に想像がついた。

どうしてスポーツものには不良が出てくるのだろうか。

漫画が原作のドラマやアニメにも不良がいくつか出てくる。「スラムダンク」や「ルーキーズ」にも不良が出てきて、スポーツを通して更生し、スポーツで青春を謳歌する。

基本的に不良が出てくると、その不良がスポーツチームで何かしらの問題を起こし、それを乗り越えてなんやかんや良いところに収まる。そしてスポーツを通して友情や仲間意識などが育まれて更生していく。

大体、スポーツものに出てくる不良はそういうルートを辿る。めちゃくちゃいい奴になるのである。

そういうことがわかっているからこそ、スポーツものと聞くと「ああ、不良が青春するんだな。ハイハイ」と思って観なくなる。

わかりきったことを、わかりきった展開でどうして描くのだろうか。私はそれに対する疑問を禁じ得ない。

というか、スポーツもので不良が出るのは「ズルい」と思う。使い古された伝家の宝刀。それがスポーツものにおける不良だ。

真面目で誠実にスポーツをやっている人だけでやるのはパンチにかけるのだろうか。不良を投入することで物語を盛り上げようとしている魂胆がスケスケでいやらしく思うのは私だけか。

なんというか「お前ら、不良が好きだろ?」みたいな考えがスポーツの物語を作る人たちの根底に流れている気がしてならない。

こういう風に、私はひねくれている。だから、スポーツものを仮に観ていても不良が出てきたら、「あーなるほど」と思って少し冷めてしまう。

物語にはいくつか型があって、不良が出てきたらこういうストーリーになるという型がもしかしたら存在するのかもしれない。

物語を作る人たちが、おそらく見抜いているように私たち(視聴者・読者)は不良が出てくるスポーツ作品が好きなのだろう。わかりきったパターンであっても、そのパターンが好きなのだ。

まるで、「寅さん」のストーリー展開が大体決まっているように。

不良がスポーツを通して更生し、チームメイトと絆を築いてスポーツでキラキラする姿を見るのがみんな好きなのだ。

だからこそ、こんなにもスポーツものに不良が出てくるのだろう。きっとそうだ。

ちなみに、少しの疑問なのだが「ギフト」に出てくるような車いすの不良というものは現実問題として存在するのだろうか。あまり見たことがない。

少し気になるので、見たことがある人は教えてほしい。絶対に会いたくはないけど。

終わり

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テオ

はじめまして。テオと申します。自閉症スペクトラム障害(ASD)です。主に物語とエッセイを書きます。よろしくお願いします。

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